『魔女の宅急便』ジジが話さなくなった“本当の理由” 「そんな意図が…」と反響

鈴木敏夫プロデューサーが解説。ジジが話さなくなった“本当の理由”とは…。

魔女の宅急便
(画像はスタジオジブリ公式サイトより)

22日放送の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)では、スタジオジブリ作品の『魔女の宅急便』を放送。

同番組の公式X(旧・ツイッター)が、黒猫のジジが喋れなくなった理由について明かし、注目を集めています。

【公式が解説】鈴木敏夫プロデューサーの言葉


■キキが新たな一歩を踏み出したから

映画の後半、空を飛べなくなってしまった主人公のキキは、再び飛ぶことができるようになりますが、相棒のジジは喋らないまま…。このことについて同アカウントは鈴木敏夫プロデューサーの言葉を紹介。

鈴木プロデューサーは「(ジジは)ただのペットじゃなくて、もうひとりの自分なんですね。だからジジとの会話っていうのは、自分との対話なんです。ラストでジジとしゃべれなくなるというのは、分身がもういらなくなった、コリコの町でちゃんとやっていけるようになりました、という意味を持っているわけです」と話したといいます。

じつはキキの魔女の力が弱くなってしまったからではなく、キキが新たな一歩を踏み出したからこそ、ジジが「ただの猫」に戻ったということ。キキはジジという存在に頼らなくても、立派な魔女へと成長していくのですね。


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■喋らなくなった理由に驚きの声

この解説には、ユーザーたちから「そうだったのか」「この設定は知らなかった」「魔女宅大好きなんだけどこれはじめて知った」「なるほど、そんな意図が…」と多くの反響が。

なかには「ジジが喋らなくなった理由がわかってもやっぱり観てて寂しくなっちゃう」「ジジが“ただの猫”に戻ったのトラウマすぎる」「たとえそうだとしても、それでもジジと喋れなくなってしまったことが子供の自分には悲しくて悲しくて」と強いショックを感じたユーザーも多数見受けられました。


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■原作派の意見も…

また、同作品の原作は、児童文学作家の角野栄子さんの小説『魔女の宅急便』。

原作では、ジジがキキと話すことができなくなるシーンは描かれていないことから「ジジが話さなくなる理由(宮崎氏のインタビュー内容)にどうしても納得いかなくて原作全巻読みましたよ。原作を信じています」「映画も嫌いじゃないけど、私は原作派なのでこのラストにちょっとうーん…ってなる。原作だとキキがお母さんになってもジジお喋りしてるよ。魔女が猫と話すことは子供の証ではないと思うんだよね。」という声もあがっています。

続きを読む ■鈴木敏夫プロデューサーの言葉

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