「パパ活」気分で「婚活」する元パパ活アラサー女子が見た地獄…

“交際クラブ”の運営会社で面接官の経験があるパパ活ウォッチャー・cocoが「パパ活の裏側」をお伝えします。

coco パパ活

“交際クラブ”の運営会社で面接官の経験があるパパ活ウォッチャー・cocoが「パパ活の裏側」をお伝えする連載コラム。

今回は10年のパパ活を経て、婚活を始めたRちゃん(34歳)のお話。「パパ活気分で始めたら、地獄でした…」と語る彼女が見た驚きの世界とは?


■お金持ちのパパだらけ

神奈川県出身のRちゃんがパパ活をはじめたのは今から約10年前。大学を卒業して社会人になり、一人暮らしを始めてしばらく経った頃。「実家を出て、会社に通いやすいところに引っ越したのですが、家賃払ったら服とか化粧品とか買うお金が全然なくて。外食しないで自炊しても欲しいものがありすぎて、ついパパ活をはじめちゃったんです」。

Rちゃんは最初マッチングアプリに登録したのですが「パパ募集」「オトナなし」などと書くと運営にはじかれてしまい、メッセージを載せられなかったそう。そこで、普通に出会い系のメッセージをかかげ、直接メールやLINE、カカオトークなどでやり取りをするなかでパパ活の話を持ちかけていました。

「お茶や食事で5千円って決めて会っても値切られたり、もらえなかったり。効率悪いから友達が教えてくれた交際クラブに登録したら、本当にお金持ちのパパだらけで。ひと月に15件とかオファーがあって、若かったからか1回5万円とか普通にもらえて、生活の質が一気に向上しました」。


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■年収1000万円以上じゃないと

自分のお給料では絶対行けないような高級店で食事をしたり、誕生日にブランドのバッグをプレゼントされたり、好きな服やデパコスを好きなだけ購入し、パパ活にすっかり染まっていったRちゃん。

「身綺麗にしてたからか割と会社とか合コンでモテるようになったんですよ。でも金持ちパパとのデートに慣れきってたから同世代のサラリーマンじゃ物足りなくて『結婚するなら絶対年収1000万円以上ないと!』とか平気で言ってましたね」。

モテはするものの高飛車な態度からか彼氏ができてもなかなか続かず、いたずらに経験人数を重ねていくだけだったRちゃんは「このままじゃいけない!」といつしか婚活を意識するように。

「気がついたらもう29歳になってて、少しでも若い方が条件の良い男性を捕まえられるだろうと思ったんです。だから今度は前使ってたような出会い系じゃなくて、真剣に交際相手や結婚相手を探すようなアプリに登録しました」。


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■不作のマッチングアプリ

Rちゃんはふたつのアプリに登録し、盛りに盛った自撮り写真を公開。ところが思っていたより「いいね!」の数が少なかったと言います。

「昔マッチングアプリに登録したときは初日で100件以上いいね! をもらえてたのに、そのときは2、30件くらいで。年収の高い男性に積極的に「いいね!」を送っても返事が来なかったり、ようやく会えても“ヤリモク”の男性ばかりで全然うまくいかなくて」。

そうこうしているうちにコロナ禍になり、せっかくマッチしても「今はちょっと会うのはよそう」と言われ進展しない状況が続きました。

「登録した途端にオファーが殺到した交際クラブみたいな感じで、マッチングアプリに登録したらオファーが殺到するだろうなと期待してたんです。パパたちの中には年収2000万とか3000万の人とかもいて、定期の愛人になった人もいたし、みんな私に夢中になってた。パパ活を始めて自分磨きも頑張ってイイ女になったはずなのに“婚活となると、もしかして自分は相手にされないんじゃないか”ってものすごく不安になりました」。


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■結婚相談所に入会

マッチングアプリには良い出会いがなさそうだと見切りをつけたRちゃん。「30歳も過ぎて、いよいよもう後がないと30万円ちかく払って結婚相談所に入会しました。“相手の年齢は上でもいいし容姿も問わないから、とにかく年収1000万円以上で!”って探してもらっても、登録してる男性のほとんどが年収400万円とか高くても600万とか800万の人ばかりで1000万越えなんて全然いないんです」。

ようやく見つけて高収入の男性にお見合いを申し込んでも「要介護の親と同居できるか」「特定の宗教に入信できるか」「経営者だが多額の借金がある」などと言われたりして、パッと見の条件は良くても何かしらの問題が潜んでいるケースが多かったと言います。

「そう考えると、パパ活やってるパパって、一応既婚者なので“誰かに一度は選ばれた者”なんですよね。マッチングアプリにいる人も、結婚相談所にいる人も、そういう視点で考えると“誰にも選ばれなかった人”な訳ですよ。当然、自分もそうだってのは重々承知してるんですけど」と、項垂れるRちゃん。

「登録すれば金持ちパパと出会い放題だったパパ活と同じ感覚で婚活したら、踏んだり蹴ったり。自分に自信も無くなるし、ホント、地獄です」と落ち込む彼女が幸せになれる日は、一体いつなのでしょうか…。

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(文/fumumu編集部・coco)

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