博多大吉、”男性が受ける性暴力特集”で回想 「見て見ぬふりじゃなくて…」

『あさイチ』では故・ジャニー喜多川氏の性加害問題をきっかけに「男性が受ける性被害問題」を取り上げ、一般の被害者からの体験談も紹介。

博多大吉

6日、朝の情報番組『あさイチ』(NHK)では、「みんなで考えたい 男性が受ける性暴力」特集を放送。

故・ジャニー喜多川氏の性加害問題に言及した上で、一般の性被害者の声も紹介し、司会の博多華丸・大吉・博多大吉さんは「向き合う」ことの大切さに言及しました。

※性被害の事態に触れた内容になっています。フラッシュバックなどの症状があるかたはご留意ください。


■旧ジャニーズ問題にも言及

番組の冒頭では、同局の鈴木奈穂子アナウンサーが、ジャニー氏の性加害問題に触れ「この問題を巡っては、これまでも週刊誌等でたびたび報じられ、性加害の事実を認定した東京高等裁判所の判決が2004年に確定するなどしましたが、NHKは当時この問題について認識が薄く、その後も取材を深めてニュースや番組で取り上げることはありませんでした」と、今回の特集の意図を説明。

続けて、「多くの未成年者が被害に遭うなかで、メディアとしての役割を十分に果たしていなかったと自省しています」と、同局の見解を表明しました。


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■中学1年生で受けた被害が子育てに影響

同番組の性暴力特集は2週に渡って放送され、前半にあたる同日の放送では、男性が受ける性被害にフォーカス。

一般男性が、男性もしくは女性から同意のない性的な暴力を受けたエピソードを紹介し、なかには子供時代に「触られた・触らせられた」被害も。

中学1年生の夏休みに40代の男性に成人誌を見せられ、自慰行為をや加害者の性器を触ることを強要されたケースでは、被害者が「成人誌を見た」ことにつけこんで「言うぞ」と脅す行為も。

被害者は自身が50代になった今もトラウマに苦しんでいるそうで、男の子を育てる際の「距離感」に戸惑うなどの弊害も出ているそうです。


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■博多大吉の過去の経験を回想

続けて大学生時代の飲み会で、男性の友人に「顔中にキスをされ、性器を服の上から擦り付けられた」という証言も。

当事、同席した女子学生は「襲われている」と笑っており、「むしろそのノリに乗っからないほうが悪い」という空気が流れたそうです。

ゲストのタレント・坂下千里子さんは女子学生を自分に置き換えて想像し、「じゃれあっている」と判断してしまう可能性もあると反省。

大吉さんは飲み会で似た経験があると告白し、「多分やられている本人にしか分からないですよ。これは『ノリでみんなが楽しんでくれている』というのと、『じつは本人はめっちゃ嫌』なときというのは、多分本人たちにしか分からないと思うんですよ」と坂下さんをフォローしています。


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■実際に被害を受けるとフリーズすることも

番組では「男性の性被害に対する誤解」として、「男性は性的な被害を受けない・抵抗ができる」「肉体的に反応したならその行為を望んでいる」「加害を行なう男性は同性愛者である」という思い込みをフリップで解説。実際に被害を受けるとフリーズしてしまうエピソードも紹介されました。

大吉さんはフリップを指し、「当然じゃないですか、今見ると、これ。今まで我々がスルーしてきたか…見てみぬ振りじゃなくて、何も考えることがなかったんじゃないかな」「いい機会だと思うので、改めてみんなでこうして認識を高めていくのが必要なんじゃないかな」と考察しています。

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(文/fumumu編集部・星子

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