人が死ぬときに出す「共通の音」 30年間“緩和ケア”に携わってきた医師が言及
人は死ぬときに一体なにが起こるのか? 長年緩和ケアに携わってきた医師が語る「共通の音」とは…。
生きている人間にとって必ず訪れる「死の瞬間」。死ぬときに一体なにが起こるのか? 長年緩和ケアに携わってきた医師が詳細を語りました。
『LAD bible』など各メディアが報じています。
■最初の現象「エネルギーが燃料切れ」
家族が重病にかかり余命宣告を受けた場合、病気にかかった本人だけでなく、その家族も含めサポート・ケアを行なう「緩和ケア」。
イギリスで30年間、緩和ケアに携わってきたキャサリン・マニックス医師は英BBCの『Woman’s Hour』に出演し、人が死ぬ「最期の瞬間」について語ります。
キャサリン医師によると、人は死ぬとき「恐ろしい精神状態ではなく、もはやなにも知らない状態」となり「まず顕著にあらわれるのは、古い携帯電話が充電されなくなるように、体のエネルギーが燃料切れになる」と話します。
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■睡眠を欲し、その後意識がない状態に
「体を充電するには睡眠が必要です。食べものよりも、飲み物よりも。実際、死にゆく人の多くは空腹をあまり感じません」と語るキャサリン医師。
「食べないから死ぬのではなく、体が死にかけているから食べ物を欲さないのです」と説明します。
エネルギー確保のため体は徐々に睡眠を欲するようになり、その後「次第に人は眠るだけでなく、そのまま意識がない状態になります。しかし本人はその違いがわからないのです」と意識不明の状態に。
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■死期が迫ると起こる「ゴロゴロ音」とは
またキャサリン医師は「死の“ゴロゴロ音”」と呼ばれるものについても言及。この「ゴロゴロ音」は「死前喘鳴」といわれ、呼吸のたびに「ゴロゴロ」という音が聞かれるようになる、死期が迫った状態を指します。
とくに終末期のがん患者の40%~70%に生じるといわれていますが、キャサリン医師いわく「深い呼吸から徐々に浅くなる呼吸の間を行ったり来たりしている」とのこと。
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■死の瞬間を知り「恐れを取り除く助けに」
苦しそうな様子に本人以外の家族は見守るのがつらいと感じる場合もありますが「この音は“深い意識不明”のサインでもあり、目の前で命が点滅していることを示すものではない」といいます。
またキャサリン医師は「最期の瞬間、息を吐き、もう一度吸うことはない」と説明。
読者に対し「死ぬときにどのような体験をするかもっと知ってもらえれば、死への恐れを取り除く助けになるかもしれない」と呼びかけました。
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■執筆者プロフィール
黒木ゆず:大阪在住、飲み歩き大好きライター。
お笑いライブとELLEGARDENとハリポタが生きがいです。
翻訳ネタのために、日々、海外のとんでもエピソードをチェックしています。
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(文/fumumu編集部・黒木 ゆず)