考古学者が解説“普通の石ころと古代石器の違い”に反響 「考えもしなかった」

考古学者・アンドリュー・キンケラが登場し、古代の石器や遺体の見分けかたについて詳しく解説。

発掘

3日、YouTubeチャンネル『WIRED. jp』が動画を更新。

考古学者のアンドリュー・キンケラが視聴者からの質問に答えるなか、古代石器の見分けかたについて解説する一幕がありました。

【画像】WIRED.jp「考古学者だけど「人類の研究」について質問ある?」


■古代石器にある「特徴的なこぶ」

ある視聴者から寄せられた「古代人の石器に興味がある。ただの欠けた石じゃないとなぜ分かる?」という疑問に答えたアンドリュー。

実際の古代石器を示しながら「石が坂を転がって欠けてもこうはなりません」とまず欠けかたに違いがあるよう。

「古代人が道具を作るときハンマー代わりの石で、対象の石を打つと薄片が剥がれます。そうすると打点下に特徴的なこぶができます」と、この“独特なこぶ”がポイントのひとつだと解説しました。


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■種類に違い「火山ガラスをよく使う」

またもうひとつのポイントとして「古代石器に関して言うなら、黒曜石と呼ばれる火山ガラスをよく使います」「非常に鋭い刃を作ることができるから」と種類にも違いがあると解説。

続けて、もう一種類の石器を示しながら「ハンマー用の石も古代人から求められていました」「良質な石器を作るのにちょうどいい硬さだったからです」と二種類の用途について解説しました。


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■古代と新しい遺体の違いは…

「遺骨を発見したとき、事件性があるとは思わない?」という質問には「うっかり墓を掘り起こしてしまった工事現場に呼ばれたことはあります」と告白。そこには「80年ほど前のお墓でした」と古代の遺体ではなく、比較的新しい遺体が埋まっていたそう。

遺体の違いとして「(新しい)骨にはまだ少し柔らかさがありました」と語るアンドリュー。

「数千年前の骨とは歴然とした違いがあります。古い骨はカラカラに乾いて土にかえる寸前ですし、漂白したような白ではなく茶色っぽいのです。人骨を見つけたら念のため検視官に連絡します」と話しました。


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■見分けかたに「考えもしなかった」の声

視聴者からは「めちゃくちゃおもろかった!」「大学の教授がこんな人だったら講義は楽しそう」「めちゃくちゃ聞き取りやすい! 自分の仕事を楽しんでるのが伝わってくる~」といった好評の声が。

そのほか「『普通の石ころと石器』や『最近できた遺体と古代の遺骨』の見分けかたは考えもしなかったなあ。言われてみればどうやって見分けたんだねってね」といった声も寄せられています。

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