猛暑のなか台風襲来 “千葉の大停電”経験者に聞いた「最も困ったこと」は…
近年の強い台風では「停電」により生活に様々な影響が。食料や水のほかに、備えておきたいものは…。
お盆休みの本州を直撃している台風7号。今年も台風シーズンに突入し、もしもの備えを改めて見直しておきたいところ。
編集部では、暑い季節に停電が発生した場合の備えについて、話を聞きました。
■2019年台風15号、残暑のなか大停電
fumumu編集部が話を聞いたのは、2019年9月の台風15号(令和元年房総半島台風)によって長期間の停電を経験した、千葉県在住の女性。
この台風では、記録的な暴風によって千葉県を中心に最大64万戸余が長期間の停電に見舞われました。
当時、困ったことは何かと尋ねると「あのとき、すごい暑かった日が続いてたんですよね。だから何よりもクーラーがつかない、冷蔵庫も使えず冷たいものが飲めない、氷も作れない…」と、逃げ場のない暑さに苦しんだと回顧。
涼をとるために「家族で順番に水風呂に浸かった記憶があります」とも話していました。
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■PCやスマホの充電は超貴重
長引く停電のなかではPCやスマートフォンの充電は貴重となり、当時女性は自宅から仕事のやり取りをする際には「パソコンの充電も出来ないので、都度都度電源切って…」と工夫していたそう。改めて「本当に、みんな命の危機を感じていたと思う」と振り返っていました。
停電時の暑さ対策グッズや、電源の確保なども改めて見直しておきたいですね。
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■電子マネーやカードも使えない
続けて、意外と見落としがちなのが「現金の備え」です。
経済アナリストでタレントの森永卓郎さんも、この2019年台風15号で被災した千葉県を訪れた際、「最も困ったのは、電子マネーやカードも使えなかったこと」だったと、翌2020年9月に出演した『情報ライブミヤネ屋』(日本テレビ系)にて言及。
キャッシュレス決済が普及し、手元にあまり現金がない人は、台風が接近する前に紙幣と小銭を用意しておくと安心かもしれません。
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■集合住宅ではとくに「トイレ」の問題も
そして忘れてはいけないのは、「トイレ」の問題。
2019年10月の台風19号(令和元年東日本台風)では、神奈川県川崎市の武蔵小杉駅周辺が冠水。この影響で、高層マンションの配電盤などが浸水による被害を受け、トイレの使用にも影響したことは大きく報じられました。
なお、fumumu編集部が全国の10代~60代の男女1,844名を対象に実施した調査でも、全体で26.3%が「停電や断水でトイレが使えず困った経験がある」と回答しています。
とくに集合住宅は、停電によって給水ポンプ等が使えず断水となる場合もあり、非常用の簡易トイレなどがあると安心ですね。
台風は、地震とは違いある程度事前に備えることができるため、改めて備蓄品やハザードマップなどを確認しておきましょう。
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(文/fumumu編集部・衣笠 あい)