谷原章介、大洪水後のパキスタンの惨状に心痛 「無力感に打ちひしがれます…」

昨年、国土の3分の1が水没する大洪水に襲われたパキスタン。今もなお子供たちの食べ物にも事欠く地域も。

谷原章介

1日放送の朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)では、未曾有の大洪水から1年が経過したパキスタンの農村を取材。

明日食べるものにも事欠くような状況で懸命に生きる子供たちの様子に、司会の谷原章介さんも胸を打たれた一幕が。



■パキスタンで国土の3分の1が水没

2022年6月〜9月、国土の3分の1が水没する大洪水に見舞われたパキスタン。同局の倉田大誠アナウンサーが現地を訪れ、1年経っても水が残り「忘れられた被災地」となってしまった村の様子をリポート。

1,700人以上が死亡し、3,300万人以上が被災した大洪水では、世界を襲う気候変動の影響が浮き彫りに。

現地に渡った倉田アナは、洪水で被害を受けた農村・人口715人のバローチ・ザルダリ村を訪れ、畑を失った一家を取材。父親は日雇いで働いていますが、未だメディアの取材も国の視察もない状態で暮らしは困窮を極めています。



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■10歳の子が脚を切断する悲劇

取材を受けたアリさん一家は洪水で家が半壊し、畑も失って食料も足りていません。わずかな食事を4人の子供が取り合い、洪水の1週間後に生まれた子は路上生活の中で亡くなりました。

村には下水の設備がなく、畑は水浸しで食べ物もごくわずか。仕方なく子供が水に入り魚を獲って食用にしているものの、水は衛生的とはいえず危険も。

溜まった水で遊んでいた10歳の子供が、蛇にかまれて脚を切断する悲劇も起きています。臥している少年を見舞った倉田アナは、痛がる子供の傍らでなすすべもなく涙を流していました。



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■谷原「無力感に打ちひしがれます」

番組が取材をした村は都市から車で5時間弱とそう遠くない場所とのことですが、国からもメディアからも見捨てられた状態が続いています。

司会の谷原さんは、「やっぱりこういった気候変動を引き起こしている二酸化炭素というのは、間違いなく先進国が一番、排出してきているわけで。結果こういう洪水だったりだとか、世界中に大きな影響を与えていると思いますけど…」「映像を見て、僕たちの想像を超える現実と、何もすることができないという無力感に打ちひしがれますよね」と、沈痛な面持ちでのべています。



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■コーナーの最後には募金の呼びかけも

倉田アナは、「大きな爪痕を残したこの大洪水。取り返しがつかない爪痕だと思います。今も続いています。だからこそ、自分自身に何ができるのか、何と向かい合っていくのか、日本と世界、繋がっています。考える必要があるなと深く感じました」とコメント。

コーナーの最後では、「皆様からのご協力とご支援を心よりお待ちしております」と、FNSチャリティキャンペーンからのパキスタンへの募金を呼びかけていました。

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(文/fumumu編集部・星子

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