女子中学生が熱中症で死亡か 橋下徹「意識改革しかないと思います…」

女子中学生が部活動から自転車で帰宅する途中に熱中症と思われる症状で死亡。夏の部活動のあり方に対する議論も。

橋下徹
31日、朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)に、弁護士の橋下徹さんが出演。

28日に山形県米沢市の女子中学生が熱中症の疑いで倒れ死亡した事件を受けて、夏の部活動に警鐘を鳴らす発言をして注目を集めています。


■女子中学生が熱中症で死亡か

報道によると米沢市の女子中学生が、自転車で部活から帰宅する際にゆるやかな登り坂で倒れているのが見つかり、救急搬送された先で死亡が確認されました。

部活動では、およそ20分おきに水分補給をするように指示をして、活動前、活動中、活動前にも顧問が健康状態を表情などで確認するなど、熱中症に注意しつつ行われていたもようです。

一方で、市の熱中症対応ガイドラインには「暑さ指数による現況把握が必要」と明記されていますが、今回は「暑さ指数」の測定が行われていなかったことも明らかに。


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■橋下徹「もう意識改革しかない」

当日は気温が上がることが予想されたため、予定より1時間早く活動を終えていたものの、その帰り道で倒れてしまった女子中学生。なお環境庁の指針によると、31度以上の気温の時は、運動は原則中止とされており、教育委員会は「ガイドラインの周知徹底が充分ではなかった」という見解を示しました。

昭和・平成の感覚であれば「充分に気を使っている」と言えそうな指導の元での熱中症に、気候や環境の変化が浮き彫りに。

自身も子育て経験のある橋下さんは、「これはもう意識改革しかないと思いますよ、僕らの頃ってやっぱり日陰に入るな、足止めるな、水を飲むな、30年数年前はそういう部活だったんですけど、これが変わってきて、体罰だってそうですよね、暴力的指導は僕らの時はありましたけど、それはもう絶対にだめだと…。」などと注意喚起しています。


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■夏の甲子園にも見直しが必要か

さらに橋下さんは「暑い中でのクラブ活動って、2年前、3年前、僕の子供も高校ラグビーをやっていたんですが、暑さ指数を完全に無視してやってましたよ。これはもうある程度、公が、行政が強制力をもってやらないと、みんな勝ちたいがために練習をやめませんからね」と、行政の介入の必要性も指摘。

続けて、「これは強制力をもってやるのと、象徴的なところで、甲子園の大会は高校球児にとって大切な大会だと思いますが、日中さかなの大会を、こういう問題で暑さ対策をしようと言っておきながら、日中最中の大会を大々的に放送していくというのは僕は考えなきゃいけないと思います。主催者に頑張ってもらいたい。大会は重要ですけどね」と、夏の甲子園にも言及しています。


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■「夏の部活はやめましょう」という指導も?

社会学者の古市憲寿さんも、「プロの運動選手もドームの中とか、もしくは夜間とか涼しい場所でやっているわけですよね。なのに子供たちが昼間に運動するというのはおかしいと思うんですよ」と問題提起。

時間帯や場所を選ぶべきという方向性で、「とくに部活に関しては、この真夏の部活って原則禁止にするくらいしないと日本は変わらないですよ。大会とかもあるし、いくら暑さ指数に気を付けろって言っても、子供とか学校は頑張っちゃうと思うんです。そもそも仕組み自体を変えないといけなくて『夏の部活はやめましょう』って逆に日本全体で変えるぐらいしないと、またこういう不幸な事故が起きちゃうんじゃないかなと心配ですね」と持論を展開しました。

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(文/fumumu編集部・星子

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