元Jr.いまだ報道の少ないテレビ局に「そもそも社会問題として認識していらっしゃるのか」

元Jr.の石丸志門さんは、現状に「第ニ・第三のジャニー喜多川が生まれる可能性を否定できない環境下に今、日本は置かれています」。

石丸志門

今月14日、ジャニー喜多川氏の性加害を告白した元ジャニーズJr.数名で「ジャニーズ性加害問題当事者の会(JSAVA)」を設立。

JSAVA設立を発表した日、インタビューで現在の心境と現役ジャニーズへの思いを語った副代表を務める石丸志門さん。

18日に行われた初会合では、参加した記者に対して切実な思いを語りました。


■テレビ局に訴え「もう1回問い直していただきたい」

今でこそ、NHKといくつかの民放が取り上げることも増えましたが、声をあげる被害者が増えているなかでも、積極的に取り上げないテレビ局があることも事実。石丸さんは、報じてこなかったテレビ局に対して「自浄努力のなかで、向き合っていただきたい気持ちはあります」とコメント。

また、5月には『クローズアップ現代』(NHK)で特集されたものの、ネット上でも「1回やればそれで終わり?」という声もあがっています。これについて石丸さんは、「“テレビ不信”というものは非常に大きい。継続性を持って報じてくれないと、“テレビ離れ”というよりも、テレビの信頼性そのものが損なわれているということが、テレビ局の方々は真剣に向き合わなければいけない」「レゾンデートル(存在意義)は一体なんなのか…ということについて、もう1回問い直していただきたいと強く思っています」と伝えました。


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■「ジャニー喜多川の悪行を暴くだけでは解決しない問題」

また石丸さんは「ジャニー喜多川のしたことは、“性加害”であり“人権蹂躙”です。人権蹂躙された人を守れない法律。政治家たち。それを報じないテレビ局という構図が現実にある」と、テレビ局・スポンサー・ジャニーズ事務所・声をあげられないような雰囲気を醸成した社会・そして政治、すべてに問題があると話し、「この問題は一筋縄にはいかないし、ジャニー喜多川の悪行を暴くだけでは解決しない問題なんです」「国全体で、この問題意識を共有して解決しないといけない」と伝えます。

つづけて、報道に関わる人たちに対して「社会問題であれば、普通だったら毎週のように取り上げると思うんです。そもそもこれを“社会問題”として認識していらっしゃるのか、という観点を問いたい」と苦言を呈しました。


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■「第ニ・第三のジャニー喜多川を生み出さない世の中を」

石丸さんが「『日本でそんなことが行われていたのか』と世界中で報じられていておかしくない。でも報じられていないのは、まず日本で報じられていないからというのは大きい」というように、35年前から被害者が告発しているにも関わらず、テレビ・新聞の大手メディアが黙殺してきたジャニー喜多川氏の性犯罪。

今年3月、イギリスのBBCが報じた直後も、被害者の多くが未成年であり最年少が8歳だという証言が出てもなお、報じているメディアは限られています。

この現状に石丸さんは「日本全体で“社会問題”として取り組んでいかなくてはいけない問題。何を検証してどこを改善するのか、第ニ・第三のジャニー喜多川を生み出さない世の中をどうすれば作れるのか」「第ニ・第三のジャニー喜多川が生まれる可能性を否定できない環境下に今、日本は置かれています」と心境を語り、強く訴えかけました。


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■黙殺してきた報道機関に問いかけ

この時の様子を記者であり、YouTubeチャンネル『Arc Times』にも出演されている、望月衣塑子さんが動画でアップしています。

※動画内で「FILA」のアンバサダーについて、「なにわ男子」と話していますが、正しくは「関西ジャニーズJr.のAぇ! group」です。

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(文/fumumu編集部・長谷川 瞳

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