山手線が“刃物通報”でパニック状態に 橋下徹「警鐘を鳴らす意味でも銃刀法で…」

走行中の車内で、男性が刃物を持っていたことから乗客がパニックに…。橋下徹さんが“銃刀法”について改めて解説。

橋下徹

26日、朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)に、弁護士の橋下徹さんが出演。

山手線で「刃物を持った人物がいる」と通報があり現場が騒然としたニュースに対して私見をのべ、反響を呼んでいます。


■料理人が包丁を持っておりパニックに

25日午後、走行中の山手線の車内で男性が刃物を持っていたことから、大混乱が起こりました。

報道によると、JR新宿駅で「山手線の車内で男が刃物を振り回している」という通報があり、現場にいた人物が撮影した映像では、我先にホームに流れ出る人々に押され、転倒する人の姿も。乗客が一斉に逃げたためパニック状態になり「子供がいるぞ」などの怒号が飛び交う現場は、将棋倒しが起こりかねない危険な状況。

警視庁が現場で事情を聞いたところ、刃物を持っていた男性は料理人で「布に包まれていた包丁2本を置いて寝ていたところタオルが外れた」と話しているとのことです。


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■「京王線事件」を思い出した人も

「刃物を振り回していた」との情報は誤解だったようですが、何が起きたのか分からずパニックになった乗客たち。

番組の取材では、一昨年のハロウィンに起こった「京王線事件」を思い出したという人も。電車内で人を刺し放火した男の事件が記憶に新しいだけに、刃物を「持っている」だけで、恐怖が伝播し増幅していった経緯があるようです。

料理人など「刃物を持つ理由がある」場合は銃刀法違反ではないそうですが、鉄道内に持ち込む場合には、「直ちに取り出して使用できない状態にしておくことが必要」と定義されています。


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■料理人の刃物所持は「正当な理由」

このニュースに橋下さんは、「銃刀法に違反していないというのはこれは微妙な解釈で、どちらでもとれるんです。刃渡り6cm以上の刃物は持ち歩いちゃいけないと。ただ正当な理由がある場合だけは『持ち歩いてもいいですよ』と」。

「この正当な理由の中に一般的には料理人が持ち運ぶ場合にはこれは正当な理由になります。それから包丁を買った一般の消費者が持ち運ぶ場合も正当な理由になるんですが…」と銃刀法について解説。

続けて「僕はそこに正当な理由の中には『持ち運びかた』も入れるべきだと。とくに公共交通機関で多くの人が包丁の刃先を見れば、それが犯罪になるのかどうなのか、外から見たら分からないからこうなりますよ」と、警鐘を慣らしました。


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■刃物は梱包するか厳重管理すべき?

橋下さんは、「銃刀法について今、警察は動いてないのかも分かりませんが、正当な理由の中に『持ち運びかた』も入れるという考えかたもあるし、僕はこれからはそうすべきだと思います」と提案。

本人が犯罪の意志はないとしても、周りの人には分からないこともあり、「持ち運ぶのであれば、ちゃんと梱包するか厳重管理して刃先が見えないようにすべきだと思います。そういう意味で警察が警鐘を鳴らす意味で銃刀法で動くべきだと僕は思います」と、弁護士として持論をのべています。

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(文/fumumu編集部・星子

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