「人生に良い風が吹かない」 34歳の元アイドルがパパ活を辞めた理由
“交際クラブ”の運営会社で面接官の経験があるパパ活ウォッチャー・cocoが「パパ活の裏側」をお伝えします。
“交際クラブ”の運営会社で面接官の経験があるパパ活ウォッチャー・cocoが「パパ活の裏側」をお伝えする連載コラム。
今回は、15年間のパパ活で2000万円以上を稼ぎ、現在はチャットレディで生計を立てている、元アイドルのWちゃん(34歳)の話。
■きっかけはスカウト
九州出身のWちゃんは、身長162センチで華奢なスタイル。背中の半分まで伸ばした栗色の髪をゆるく巻き、メイクはナチュラルだけど、それがかえって整った顔立ちを際立たせています。
高校卒業後、大学進学のために上京したWちゃんは、原宿を歩いている時に芸能事務所からスカウトされました。「事務所側は元々モデルとしてスカウトしたみたいだけど、私、高校時代バンド組んでいてボーカルだったんです。それで、歌うまいねって言われてアイドルグループを結成することになったんです」。
実家からは学費と家賃は出してもらえていたものの、生活費は自分で稼ぐ必要があったWちゃん。大学に行きながらアルバイトに精を出し、週1のボイストレーニングやダンスレッスンも自腹で通っていました。当然、生活はカツカツ。そんなある日、渋谷を歩いていたところデートクラブのスカウトにあいました。
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■アイドルなのに高額じゃない
「一応、表向きは交際クラブって言ってましたけど、初回から性行為ありって説明されて、いわゆる風俗のデートクラブのことだと思いました。でも、気に入られれば長期の愛人も可能だし、モデルとか女優の卵もいると聞いて登録することにしたんです」。
交際クラブは本来「男女を紹介するだけで交際内容は本人同士で決めてもらう」というものなのですが、なかには悪質なクラブもあり、売春の斡旋をしているようなところも存在するのです。
「一応事務所に入ってるからバレるのが嫌で、お客さんにはアイドルやってるって言わずに会ってたんだけど、そのせいで高額をもらえることがなくて。オーナーにはアイドルやってるって言えば1回で8万円は貰えるよって言われたけど、内緒にしてたから1回5万円だったんです。本当はもっと欲しかったけど、仕方ないですよね」。
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■汚れちまった悲しみに
その後、週に1回会って月20万円、という契約のパパを複数人抱え、アイドル活動を続けていたWちゃん。
「基本、パパは2人いて、3人に増える時もあれば1人だけの時期もあったんですけど、どんなに長く付き合っても、全員に芸能活動のことは内緒にしてました。でも、2年くらい経った頃、新規のお客さんにバレちゃって」。
IT企業に勤務するその男性は、アイドル好きで色んなライブに通うのが趣味だったそう。「会って関係を持ったあと、ベッドの上で『Wちゃんだよね?』って言われて背筋が凍る思いがしました。最初会った時から気持ち悪くて、2度目はないわー、って思ってたのに、バレちゃったせいでその後定期的に会うように脅されたんです」。
その男性とは、Wちゃんがアイドルを辞めるまで関係が続いたそうです。
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