おうちで映画三昧:「イケオジ」作品のススメ ㊲ヒュー・グラント

オーバー40男優「イケオジ」のススメ㊲ヒュー・グラント。ニヒルにラブコメをプラス

■ニヒルな堅苦しさに…

ヒュー・グラント
(引用:IMDb.com, Inc)

グラントがラブコメ職人になったのは、もとのイメージが、堅苦しい典型的なイギリス紳士だからだと、個人的には思っています。

つまり、堅苦しさは、本人は真剣でも、傍から見ると、どこか滑稽な場合も。それは本人が真剣であればあるほど、おもしろさは増していくものです。

ニヒルな堅苦しさを、ラブコメという調味料で、グラントは本来の性質を変えることなく、印象をシフトしたといえるでしょう。


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■ラブコメをプラスした結果

ヒュー・グラント
(引用:IMDb.com, Inc)

なので、グラントの最大の武器である典型的な英国紳士と、コミカルな要素が混ざったキャラクターに扮している『いつか晴れた日に』(1995年)が、イチオシのおすすめ出演作です。

かなり古い作品ですが、1811年に発表されたジェイン・オースティンの小説『分別と多感』が原作なので、舞台設定もクラシカル。

いかにも「イギリス紳士」な伝統衣装に身を包んでいるグラントは、恋に振り回されながらも、紳士らしさを失わない青年エドワードを好演。ラスト、エドワードの選択に、「イギリス紳士」から堅苦しさを取り除いたら、こうなるのだと思われるシーンが登場しますが、その結末に拍手を送りたくなるはずです。

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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ

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