おうちで映画三昧：「イケオジ」作品のススメ　㉗ジェイク・ギレンホール

■『ブロークバック・マウンテン』

おそらくその理由は、ギレンホールの家族にも一因があるかもしれません。1980年12月19日アメリカ生まれのギレンホールは、父は映画監督、母は脚本家、姉も女優と、まさに芸能一家の出身。10代で子役としてデビューし、自然と演じることが身についていたのでしょう。

そんなギレンホールの一番のおすすめ出演作は、2005年の『ブロークバック・マウンテン』です。1960年代に、ブロークバック・マウンテンの牧場で出会ったイニス（ヒース・レジャー）と、ジャック（ギレンホール）が、惹かれ合い、別れるまでを描いています。

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■パートナーの死を超えて

同作は、同年のヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞するなど、高く評価され、ギレンホールもアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたほど。

惜しくも受賞は逃してしまいましたが、淡々としていながら、時折見せる熱に浮かされた表情など、この1本で、ギレンホールの幅の広い演技力を堪能できます。

その後、イニス役を務めたヒース・レジャーが、2008年に28歳の若さで亡くなることを考えると、本作の結末は、胸の締め付けられる思いがするかもしれません。

それほどギレンホールは、スクリーンの中でもしっかりとイニスを愛していたと思わせてくれる、見事な名人芸を披露しているのです。

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（文／fumumu編集部・尾藤 もあ）

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