レズビアンやゲイセクシャルなど、セクシャルマイノリティを自認している人の中には、アウティング被害に頭を悩ませる人が少なくありません。
しかし、セクシャルマイノリティではない人の中には「アウティング」という言葉そのものを知らない人も多く、気づかずに傷つけてしまうことがあるかもしれません。
fumumu取材班は、セクシャルマイノリティが困るとされているアウティングについて詳しく話を聞いてみました。
①人の性的指向や性自認を暴露する
「一言で言えば、『こいつゲイなんだぜ』という感じで人の性的指向を人に勝手に話したり、『トランスらしいよ』と性自認を暴露してしまうことです。
セクシャルマイノリティの多くはカミングアウトに悩んでおり、本当に信頼している相手にしか伝えない、どうしても話さないと辛い思いをしてしまう場面でだけ伝える…など、かなり考えて自己開示しています。
そもそも、人の性癖や夜の営み事情を平然と話すって、デリカシーがないですよね。セクシャルマイノリティになった途端、限りなくそれに近い行為をしていることに気付かなくなる人が多いように感じます」(20代・女性)
②告白=話していいではない
「2015年に悲しい事件がありました。大学生がゲイの方から告白され、きっとどうしていいか悩みもあって相談したかったのでしょうね…。
友人たちに、その人が同性愛者であることを伝えてしまったんです。それを知ったゲイの方は精神的に病んでしまい、結果転落死してしまいました。
まだまだLGBTに関して十分な理解がある社会ではありません。知られてしまうことで生活が急変することもあります。告白されたから他の人に伝えてもいい、カミングアウトされてどう対処したらいいかわからなくて、その人がカミングアウトしていない相手にまで暴露していいというわけではありません」(20代・女性)
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