どちらも性自認を指している言葉ですが、Xジェンダーとトランスジェンダーの違いがよくわからない人も多いようです。
そこで、fumumu取材班は改めて違いを聞いてみました。
①一つの性で括れるか
「トランスジェンダーは、出生児の性が男性だったものの性自認が女性である人や、その逆を指しています。与えられた性との不一致と考えれば、とてもわかりやすいのではないかと思います。
一方で、Xジェンダーは性自認が全くない無性・両方あるという両性・男性と女性半分ずつという中性・その他と複雑。
中には、その時によって男性的か女性的か揺れ動くという人もいます。ですから、一言でまとめるのであれば、“1つの性でくくれるか”という違いがあり、Xジェンダーは“男性・女性という1つの性でくくれない人”となると思います」(30代・女性)
関連記事:自分は男でも女でもない…Xジェンダーだと気づいた場面は?
②いずれかの性になりたいと思うか
「Xジェンダーは性自認が男性・女性とはっきり言えないので、ほとんどの人は男性になりたいとも、女性になりたいとも思っていないと思います。
中には、曖昧だからこそ理解されにくくて辛い…性自認が揺れ動くから、結婚相手を時々恋愛対象として見れない…などの悩みを抱えている人はいますけれどね…。
トランスジェンダーの人ははっきりと、自分の性がどちらなのか自認しているので、手術をしたいかどうかなど程度の違いはあれど、『男性になりたい』『女性になりたい』という思いはあると思います」(20代・女性)
関連記事:しばらくいいや…トランスジェンダーが恋愛疲れしてしまう理由
③性という概念に違和感を覚えるか
「トランスジェンダーも、『自分は男性なのにどうして肉体は女性なのだろう』みたいな違和感はあると思います。
ですが、『なんで女性、男性なんていうものがあるの?』『女性、男性だからこうって決めつけるの』という世間への違和感を持つ人が多いっていうのは、Xジェンダー特有なんじゃないかなと思います。全員ではないかもしれませんが、結構敏感な人は多い印象です」(20代・女性)
セクシャルマイノリティも様々にカテゴライズされて、混乱している人もいるかもしれませんが…。どんなマイノリティかを知ることが、その人をより理解することにつながりそうですね。
・合わせて読みたい→はっきりマイノリティを自認できない…どこか違うと思っている人たち
(文/fumumu編集部・fumumu編集部)