日本ではノンセクシャルとアセクシャルが同一視されがち? 違いは…
海外と日本でセクマイの定義が違うこともありますが、日本ではアセクシャル=ノンセクシャルなんていう見方も…。
セクシャルマイノリティは国内外で微妙に定義が異なりますが、日本においてノンセクシャル=アセクシャルと考えられることも多いようです。と言っても、この2つのマイノリティを違うものとしてみている人たちもいます。
fumumu取材班は当事者たちに話を聞いてみました。
①狭いアセクシャル=ノンセクシャル
「アセクシャルもいくつかの意味が混同していて、狭い意味では“他者に対して性的欲求を抱かない人”と言われています。これはノンセクシャルも同じなので、同一視されているのだと思います。
ですが、最近はアセクシャルの意味も変化してきていて、自認する人でも、どういう指向があるか聞くと、本当に色々だなと感じます」(20代・女性)
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②恋愛感情まで言及しているか
「アセクシャルとノンセクシャルを分けて考えた場合に、恋愛感情まで指しているかが鍵になります。
性衝動がないのはアセクシャルもノンセクシャルも同じですが、アセクシャルは恋愛感情がないことまで指していることが多いです。2つのマイノリティを分けて考えるなら、この点で決定的な違いがあります」(20代・女性)
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③アセクシャルを自認する人は本当に様々
「アセクシャルって、『本当に自分はアセクシャルなの?』って悩んでいると思って日々過ごしている人が多いと思うんですよね。恋愛感情を今まで持たなかっただけじゃないの…とか、要因はたくさんありますが、それだけ難しいマイノリティだと思います。
他者に対して性的欲求も恋愛感情も抱かない状態でないとアセクシャルじゃないという人もいれば、性的欲求のみを指している人もいそうです。
あと、これは無性欲でアセクシャルと違うっていう意見も多いと思うけれど、そもそも性欲がないっていう人も、恋愛感情がないとアセクシャルを自認している感じがありますね」(20代・女性)
アセクシャルは特に研究が進んでいない領域で、なぜそのマイノリティを持つに至るかもわかっていません。だからこそ、人々の間でも捉えられる意味や認識が変わってしまうのかもしれませんね。
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(文/fumumu編集部・fumumu編集部)