iroha広報、性にまつわる職業を選んだワケ 伝えたい「女性の性」とは

TENGAグループ「iroha」の女性広報にインタビュー! 広報への転職までの経緯、女性が性に語ることへの必要性を伺いました。

■「性に関するところ…TENGAじゃない?」

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犬飼:私は学生時代からライターをしていたんですね。その時は「女子大生が巡るカフェ3選」的な、いわゆる普通の記事を書こうと思っていたんですが、たまたま女の子同士で盛り上がった下ネタや彼とのあれこれを編集会議に持っていったんですね。そしたらそれが採用されて記事化されてしまった…ということがあって。

その頃は、ジェンダーや性のことを勉強していたわけじゃないし、「みんなからどう思われるんだろう」「叩かれるんじゃないか」って正直すごい怖かったです。

でも、実際には読者の方から「めっちゃわかる」と共感の声をいただいて。女子たちは同じことで悩んでいるだなと感じて、そこから女子たちの性事情や男子に言えない思いとか…性に関する記事を書いていました。

その後、PR会社の社員として、タイアップ記事の執筆や代理店向け営業をして3年目くらいに「もっとPRを深堀りしたい」と転職を決意しました。

――PRを深堀りしたい結果、「TENGA」広報部を選んだ理由は?

どういったジャンルのPRをやっていきたいのか考えた時に、学生時代に女性の悩みを聞いてきた経験を思い出しまして。性はタブー視されていますし、広告ひとつ出すのも大変だし、様々な問題を抱えています。だからこそ、PRする価値が一番あるところだと感じました。そして「性に関するところ…TENGAじゃない?(笑)」って門をたたきました。


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■「食卓が一瞬でお通夜みたいに…」

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――共通は「性を深堀りしたい」という想いなんですね。 西野さんも各所で「性にまつわる仕事をしているだけで、ビッチだと思われたり…」と偏見があることを語っています

「TENGA」に転職してから、周りからのネガティブな反応や考えに隔たりを感じたことはありますか?

本井:同世代の友達には「最高じゃん!」って言われました。もともと「TENGA合うんじゃない?」って勧めてくれたのも友達ですし(笑)。

犬飼:私は、前職の会社で人数が足りていなかったこともあって、「転職を考え直すか…」と話し合った時、「どこの会社に行くの?」と聞かれて「TENGAです」って言ったらもう(拍手)。PR業界の中でも注目されていた企業でもあるので、「君は行くべきだよ」と送り出していただきました。

――ちなみに、ご家族の反応はいかがでしたか?

本井:両親は「TENGA」を知らない世代ですが、友達ウケがよかったこともあって、軽いノリで「転職先は、アダルトグッズメーカーなんだけどねっ!」って言ったら、食卓が一瞬でお通夜みたいになりました(笑)。

「転職おめでとう!」と乾杯をしたあとに言ったというタイミングも悪かったのか…。母はしばらく部屋から出てきませんでしたね。

――新聞記者だった娘が…という衝撃と理解するまでに時間がかかってしまったんでしょうね。

本井:西野さんのインタビュー記事をipadで見せたり、家のパソコンのTENGAのインタビュー記事を出しておいたり…理解してもらうために地道な努力をしていましたね。

そんな母も段々心を開いてくれまして。「TENGAヘルスケア」の精子を見ることができるメンズル―ペというのがあると紹介したら、「そんなこともやってるんだ。すごいね」と共感してくれました。

この間有楽町の「TENGA STORE TOKYO」がテレビに映った時には、録画もしてくれていました。

犬飼:私は最初に父親に話したのですが「難しい業界だと思うけど、PRをすることっていうのは意味があるし、面白いから頑張ったほうがいいよ」って言ってくれました。

その後、一緒に母親を説明しにいきましたが、やっぱり複雑な表情だったような…。そのまま気持ちを確かめることはなかったんですが、先日、祖父母に会いに行った時に「なんの仕事しているの?」って聞かれて…。

祖父母への言い方には悩んでしまい「ヘルスケアのメーカー」って答えたんです。そしたら隣で母が「彼女は意味があることをしているの」って。

母には詳しい説明をしていなかったのですが、「彼女は今までPRの仕事を通して課題を感じていて、認知から購買まで一貫してやるっていうことは彼女にとってやりたかったことだから、応援するべきよ」って話していて。ちょっとウルっと…。感謝しています。

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