祝いたいのに…ゲイやレズにとって人の結婚式がツラい理由
結婚式に参加すると、同性愛者は応援したい気持ちがありつつも、辛い思いをしてしまうことが多いようです。話を伺いました。
ゲイセクシャルヤレズビアンなど、同性としか恋愛をしない人は、人の結婚式で辛く感じる人も多いようです。詳しく話を聞いてみました。
■「ツライ…」と思うワケ
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①自分たちは社会的に認められないのに…
「友人の結婚式は辛いですね。結婚式って、ハレの舞台で、みんながお祝いしてくれて、本気で喜んでくれるものじゃないですか。そういうのを見ると、ゲイセクシャルは堂々と結婚ができないから、『みんなに社会的に認められてずるい』って嫉妬してしまうんです。
僕たちができないことを、親しい人ができるから、なおのことその感情は凄まじいですね。居たたまれなくなって、会場を飛び出したくなったこともあります」(20代・男性)
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②親の嬉しそうな顔を見て…
「結婚式って、もちろん結婚できる本人も嬉しいものですが、今まで手塩にかけて子どもを育ててきた親も、それはもうすごく喜びますよね。結婚するカップルを見て、嬉しそうな顔をしない親はいないと思います。
だからこそ、そんな友だちの親を見て、心が締め付けられる思いがします。自分は親不孝をしているんじゃないか、結婚式を見せて喜ばせることはできないんじゃないか、とか、色々と考えると、とても辛いですね。祝福しなければならない場所なのに、自分の悩みで気持ちがいっぱいいっぱいになってしまいます」(30代・女性)
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③子どもを作って未来をつなぐと思うと…
「知人の結婚式に参加したときに、結婚したカップルのそれぞれの幼少期から成長していく映像と、二人が付き合った頃からの映像が流れたんですね。それを見て、赤ちゃんから大人になって、歳をとって、彼らが産んだ子どもが同じように大きくなっていって恋をして…っていう、未来を紡いでいく様子が、ありありと想像できてしまったんです。
僕は同性愛者だから、子どもを作ることは難しいし、その未来のバトンが回らないと思うと、社会にとって異分子であるということを実感させられてしまいますよね。それで、劣等感を抱いてしまいました」(20代・男性)
結婚式というハレの舞台で応援したい気持ちがありつつも、嫉妬や劣等感を抱いてしまう自分がいて、素直に喜べない自分にまた苦しむのだそうです…。
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(文/fumumu編集部・fumumu編集部)