「ショートは15、泊まりは30」 元アイドルが語る芸能界のパパ活事情
“交際クラブ”の運営会社で面接官の経験があるパパ活ウォッチャー・cocoが「パパ活の裏側」をお伝えします。
今回は、芸能事務所に斡旋されたパパ活事情を語ってくれた、元アイドルSさん（32歳）の話。
■アイドル養成所
沖縄県出身のSさんは、身長168センチ、体重47キロのモデル体型。現在は、アパレルショップ店員をしつつインフルエンサーとしても活躍しています。
子供の頃からアイドルに憧れていたSさんは、中学2年生の時、地元芸能事務所のオーディションに合格しました。「合格と言っても結構大きな事務所なのでいきなり事務所に所属とかはなくて、まずは養成所に通う人がほとんどなんです。ダンス系のアイドルユニットを多く排出してる事務所だから、レッスン体制がものすごく整ってて」。
アイドル研究生として平日は学業を優先させ、学校がお休みの土日は朝から夜までダンスや歌のレッスンに通い始めたSさん。徐々に頭角をあらわし、高校2年生になる頃には地元ローカル局のテレビ番組に出たり、先輩グループのバックダンサーとして呼ばれるようになりました。
「ただ、なかなか新しいアイドルグループを結成するって話は出なくて。このまま沖縄にいても、自分はアイドルとしてデビューできないんじゃないかと思って、高校卒業と同時に事務所をやめて東京に行くことにしたんです」。
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■東京で
高校時代の先輩が東京で働いていたため、その人のアパートに転がり込んだSさん。新しい事務所を探しを始めると、すぐにアイドルオーディションに受かり、既に活動しているグループのメンバーに加入する形でアイドル活動を始めることができました。
「高校の先輩って言いましたけど、ぶっちゃけ元カレです。よりを戻す気は無かったけど、まあ、若い2人なんで、一緒にいるうちになんとなくまた付き合うようになったというか」。ミネラルウォーターの営業として頑張る彼との同棲生活を満喫する一方で、夜はキャバクラでバイトして、生活費とレッスン代、衣装代などを稼いでいたといいます。
「夜のお店で働いてるとものすごく人脈が広がって、業界関係者と知り合うことも多くなったんですよね」。そんなある日、とある芸能事務所社長がお店にやって来ました。
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■呼び出されて性接待
「その芸能事務所社長はグラビアやAV女優を多く抱えてるらしくて、私みたいにスレンダーな子が欲しいって言うんです。最初は引き抜きの話しかと思ってたんですけど、お金困ってない？ って言われて」。
よくよく話を聞くと、その芸能事務所では所属のタレントさんたちをお金持ちの男性に紹介するビジネスを裏でやっているそうで、他の事務所に入っている女性でも仕事は可能だと口説かれたそうです。
「最初は、胡散臭いから断ろうと思ったけど、有名なモデルやタレント、女優もやってるんだよって言われて、実際誰がいるのか聞いたら有名な女優さんの名前をいくつか教えてくれたんです。本当か嘘かはわかんないですけど、その人たちでも泊まりで200とからしくて。私ならショートで15万円、泊まりで30万円は稼げるよって言われて、悪くないなと思っちゃったんですよねぇ」。
それ以来、社長からの呼び出しで様々な男性のもとに派遣されることになったSさん。
「だいたいメールでホテルの名前と部屋番号が送られてきて、行ける時間を調整する感じでした。何日も前から打診されることもあれば、その日急にってこともあって。気分は高級コールガールでしたね」。お相手の男性は、中小企業の社長やIT関係、投資関係の仕事をしている人が多かったそうです。
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■夜はクラブでイケメンと
多い月はコールガールだけで300万円稼ぐ時もあり、さっさとキャバクラをやめたSさん。アイドル活動にも徐々に陰りが見え始めます。
「チェキ1枚1,000円とかチケットノルマとか大変な思いをしてアイドルやってるのが、なんかだんだんバカらしく思えて来たんですよね。ダンス覚えるのとか何気に大変だし、他のメンバーともなんか話し合わないし」。同棲している彼とも上手くいかず、ストレス解消のため毎晩のようにクラブに出かけるようになったそうです。
「気持ち悪いオヤジと性行為するの、毎回毎回吐きそうなくらい気持ち悪くて。それを無かったことにするために、若いイケメンとHして浄化するんです。クラブでお酒飲んで酔っ払ってVIPルームでカッコイイ男の子押し倒して。そんな生活が2年くらい続いて、いくつか性病にもなって、アイツ酒癖悪いとか噂も立ち始めて、なんか夜の街で有名人になっちゃって」最終的には素行不良で事務所もクビになってしまいました。
「あれ以来、真面目に生きようと思って今日まで頑張って来ましたけど、私に残されたのは当時うつされたヘルペスのみです…」。とうなだれるSさん。「あの時稼いだお金、貯金しとけば良かった」と後悔しきりなのでした。
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（文／fumumu編集部・coco）