谷原章介、ジャニーズ会見の”一社一問”に疑問も 「時間の制限がない会場を…」

ジャニー喜多川氏による性加害問題を受けてジャニーズ事務所が会見を開き「一社一問」形式のルールが物議を醸しました。

谷原章介

3日放送の朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)では、前日に行われたジャニーズ事務所の記者会見について報道。

ジャーナリストの立岩陽一郎さんが「一社一問ルール」を「馬鹿げた話」とバッサリ切り捨て、司会の谷原章介さんも会見の形式に疑問を呈しました。



■「一社一問形式」は国際基準とズレ

2日、創業者である故・ジャニー喜多川氏による性加害問題に揺れるジャニーズ事務所が会見を開き、今月17日に社名を「SMILE-UP.」(スマイルアップ)に変更することを発表。

同社は被害者の救済と補償を行い、補償が終了後に廃業すると明らかにしました。さらに、タレントとエージェント契約を結ぶ新事務所を設立することも公表しており、社名はファンクラブから公募される模様です。

会見は「一社一問」のルールで行われており、質問の答えに納得できない記者が順番を無視して声をあげるなど、一時騒然となる場面も。「ルールを守らない」記者に苦言を呈する声が集まる一方で、そもそも「一社一問形式」は国際基準と照らし合わせておかしいのではないか? という疑問も飛び出しています。



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■「さら問い」禁止では「成立しない」

立岩さんは「記者会見は糾弾の場ではない。分からないことを明らかにする場」と前置きをした上で、「一社一問形式」に対しては「本当に馬鹿げた話」とバッサリ。

冷静に落ち着いて話すべきなのは当然としつつも、「なぜ一社一問にするかというと『皆さん公平に質問する機会を与えます』といって一見、公平に見えるんだけど、記者会見は公平にあらゆる人に質問することを与える場ではなく、あらゆる『分からない』ことをちゃんと聞いて答えてもらう場ですよね」と解説。

続けて、「であれば皆が質問することに重点を置くのではなく、1人の人が聞いて、その答えが明確でなければ『さら問い』と我々は言いますけど、さらに質問するということがなければ、成立しない」と力説しています。



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■当事者がおいてきぼりに?

立岩さんは、「日本の記者会見っていうのは、総理会見が顕著ですけど『一社一問でお願いします』とかそういう風になっちゃう」「次の記者会見の時には是非ジャニーズの皆さんには考えて欲しい。一社一問なんていう問いかけをする記者会見はジャニーズがこれから目指そうとしている国際標準から大きく離れている。そんなことをするのは基本的に日本だけだと思った方がいい」と指摘。

谷原さんも、「おっしゃるように、公平に質問の機会を与えると言うのであれば、時間の制限がない会場を選ぶべきだと僕も思うんですけど、僕は2度見て、あらためて思ったのは、どこか被害を受けた当事者がおいてきぼりになっていると思ったんですけど…」と私見を述べました。



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■聞く側にも答える側にも課題が

フジテレビ報道局解説委員の風間晋さんは、「聞く側も『何を聞いてるんだ』という質問が少なからずあるわけですし…」とコメント。

過去2回の会見を回想しつつ、「答える側も『何でこんなことすらも答えられないんだろう、答えようとしないんだろう』という、両面の問題を2回の記者会見を通じて感じています。もう少し両方とも成熟しないといけないと思っております」と、率直な感想を伝えました。

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(文/fumumu編集部・星子

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