女性参議院議員、職場の無理解で不妊治療を断念 「勇気ある告発」と反響
塩村あやか参議院議員が職場の無理解で不妊治療を断念。その内容が注目を集めています。
1日、立憲民主党の塩村あやか参議院議員が自身のツイッター(現・X)を更新。
職場の無理解で不妊治療を断念したことを明かし、反響を呼んでいます。
■「職場の無理解」で不妊治療を断念
不妊治療の再開を秋から予定していた塩村さんですが、このたび「職場の無理解」「職場の無理解によるストレス」を理由に、断念することを発表。
今回、中長期視点での治療と仕事の両立をするべく、過去に役員の一部に理解があって創設した「相談支援制度」に相談をしたところ、「相談支援制度を把握していない」といった回答から始まり、今に至るまで整合性に欠ける説明を受け続けているといいます。
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■「あり得ません」と怒り
塩村さんは「前回は再発防止と申出による迅速な合理的配慮と改善が約束されたので私も事を収めましたが、今回もまた『再発防止』と言われました。これではハラスメントの無限ループを許すことになるので、あり得ません」と怒り。
そして「今回、自分の中の何かが大きく弾けました。壊れた、というか。価値観かも知れないし、大切にすべきものなのかも知れません。自分以外のところでは、こうした法令に沿わない無理解が後輩に降り注ぐことを阻止しなくてはいけないので、最後まで闘います」と宣言。
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■4人に1人が不妊治療離職
また、塩村さんは、精神的に辛いがゆえに有病率が高い不妊治療について「妊娠とは違うキャリア形成の配慮が必要になります」と訴え。
4人に1人が不妊治療離職をする現実のなか、今回のことが「個人の問題に矮小化されないことを祈りつつ、適切に問題が判断されるように組織に託します」と綴ります。
最後に「逆に私という後輩を理不尽から守る為に寄り添い支援をしてくれた先輩、理解をいただけるようハウスを超えて説得にあたってくれた先輩方には感謝しています」とし、「今回は、だまらない。セクハラやじと比較しても、看過して良い問題ではないと思います。こんなプライベートを出さないと闘えない状況と変えたい。壊れるものも多い」と訴えました。
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■「勇気ある告発」「不可能と言っても大袈裟ではない」
この投稿にネット上では「勇気ある告発に対して、心から敬意を表します。立憲民主党から日本全体が変わることを心から祈念しております」「もうご決断されたようですが、後々後悔のないことを願います」という声が寄せられました。
また、不妊治療中の人からは「保険適用になったことから体外受精に挑んでおりますが、特に女性は、連日の注射、卵子が育ったタイミングでの摘出等、時間も体力も大きな負担となります。妻はこの4月で仕事を辞めたので臨めましたが、働きながら行うのは不可能と言っても大袈裟ではないと思いました」といったコメントが。
一方で「具体的に何を要望してどう却下されたのか教えてほしい」との声も届いています。
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