アプリで経験豊富な年上とマッチング デートしたおじさまたちの共通点は“自己完結”
マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・小出真保が、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。
リアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力! 女芸人…こいでまほの婚活ダイアリー』。
今回は、年上のおじさまたちについて綴ります。私も40代に突入しているため完全なるおばさんなのです。いつまでもキャピついているわけにはいきません。おじさまたちと落ち着いた大人のデートをしましょう…。
■ピュアなおじさま
年下彼氏と結婚の折り合いがつかず上手くいかなかったんだから、今度は年上だ。年上なら、すぐに結婚したい人が多いのではないか? 使ったアプリはお店を提案してくれるマッチングアプリD。このアプリは高級なお店からリーズナブルなお店まで選べるのが特徴なのですが、さすが、年上男性。ちょっと値段が高いお店でも気にせず承認しているように感じました。もちろん”飯活”をしているわけではないですが、良いお店に行けるのは素直に嬉しい。
会話も穏やか。大人なのでもう落ち着いているのでしょう。えびおくんみたいに「成長しなきゃ! 成長しなきゃ!」なんて言わない。と、また元カレと比べていると「こんなお綺麗な方と会えるなんて光栄です」と、おじさま。お綺麗な方…なんて初めて言われた。もちろんお世辞だとは思いますが、まるで昭和のお見合いをしているよう。上品です。
「マッチングアプリやってても、サクラばかりですし…ただ、付き合ったこともあって、たくさんバッグとかプレゼントしたんですけど、連絡取れなくなって」…なるほど。ピュアすぎるということなのでしょうか。騙すほうが100%悪いです。しかしマッチングした時点ですぐにそういう系はわかるもんだと私は思うのですが…真っ直ぐな人は引っかかってしまうのかもしれません。
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■自己完結され終了
私はだんだん、このピュアなおじさまに期待させてたらどうしよう、お綺麗なまほさんが僕の救世主…なんて思っていたらどうしようと、自意識過剰かもしれませんが正直、思ってきました。それに、私はマッチングアプリでたくさんの人とデートさせてもらっていて、自分にピュアさはもうないので後ろめたいというか…。
なので結局、当たり障りなくお話して解散となりました。LINEは交換しましたが、御礼だけして、次の日からいただいたLINEも返信を遅らせていると「こんな僕、相手にしてもらえると思っていたのが間違いでした。まほさんは素晴らしい人間なのでこれからも大丈夫です、ありがとうございました」と、自己完結をされ、終了となりました。なんだかすごく罪悪感が残る結末となりました。
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■人生経験濃すぎなおじさま
また今日も別のおじさまとマッチング。結構年上の方。話を聞いていると、とても人生経験が豊富なおじさま。バツイチで、お子様もいるという。バツイチの理由が…私には受け入れられませんでした。「ずっと不倫してたんだけどね、別れられなくて。で、こっちは別れたんだけど、向こうは別れなくてね、結局、今ひとりってわけです」。
こういうことは世の中多いんだろうなとは思います。不倫してバツイチの方は受け入れがたいです。もちろんこのあと彼を好きになってしまえば関係ないのかもしれませんが、出だしからその体験談を語られるとすごくハードルが高いなと思ってしまいます。
彼からは、よくビルの写真が送られてきました。ビルと共に「仕事、終わりました、どんな1日でしたか? まほさんゆっくり休んでくださいね」今度は、ビル朝バージョンの写真と共に「おはようございます、気持ちいい朝ですね、今日もがんばりましょう、行ってきます」。おじさま特有の可愛らしさはありますが、なんて返したらいいか…と、返信を遅らせていると「よくよく考えたら、歳が離れすぎですよね、舞い上がっていました、ごめんなさいね、まほさん、お元気で、可愛いから大丈夫ですよ」と、また自己完結で終了。そして、いつもみんな慰めてくれる。
LINEの既読スルーや未読スルー、当たり前なのは若い世代だけなのか。アプリだからいいやと思っているのは、実際、良くないことだよなと思います。おじさまたちから、ハッキリと断る大切さ、を、改めて考えさせられました。
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■イケイケなおじさま
イケイケな方もいました。アプリにいるハイスペック男性のおじさま編。トレンディ感も残しつつ、本当に稼いでいる人。経営者または社長。角刈り、日焼けしていてタンクトップ、サングラスで登場。近々、またシンガポールに行かないといけない、飛行機で移動ばかりの多忙な日々、とのこと。
絶対、私と釣り合ってないだろ、と冷静に思います。なぜ、私に申請してくれたのでしょうか。港区女子から好かれそうですし、そちらのほうがお似合いのような気が…。決めつけすぎなのでしょうか。もしくは深い意味なくマッチングアプリをやっているのかもしれません。が、まったく一緒にいるイメージがつかない。仮に一緒になったとしても、社長夫人の会とかで「あちらの社長さん、なんであんな人と結婚したのかしら…チラッチラッ」と、陰口言われる妄想しか出てこない。
自分に自信がないというよりも、単にイメージが出来ないっていうのは、ハッキリとした答えかなと思います。色んなおじさまたちに出会い、素敵なディナーをしましたが、やっぱり好きにはなれない…。とにかく、まだ頭に残っている元カレを掻き消すために、もっともっと人に会うのだ! と、会うことはストップせず今度はタメを狙いました。
元々、同い年の相手は好きなのですが、残っていないと思っていましたが…えっ!? ハイスペックどころか、く、国の人? 今日は、父親から頑張れと言われてきたって…お、重い?! 続く!
◆こいでまほ
太田プロ所属のものまねタレント。フジテレビ系で放送の『 ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』で優勝経験あり。
aiko、優香、泉ピン子などものまねネタ多数。近年はナレーションなどの活動も積極的に行っている。
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(文/fumumu編集部・こいで まほ)