マッチングアプリにいたハイスペZ世代「俺、人生5周目だから」 電話だけですでに疲弊

マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・小出真保が、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。

■帝国ホテルを抜け出すと見えてきたもの

電話に疲れた私は、次に待っているキラ若Sくんとのデートがとても健全に感じました。いよいよ土曜日、2回目のデート。結婚相談所でお見合いした人と2回目のデートに進めるなんて、何度も言いますが私にとっては奇跡です。小田急線の某駅に集合となりました。そういえば、帝国ホテルではスーツでしたが、今回は私服。「早くスーツを脱ぎたい」と言っていたキラ若Sくん。普段はどんな感じなんだろう。すると彼から「買い物してるので早めに行ってます、ゆっくり来てくださいね」とLINE。

その街は古着屋さんゾーンが多い。もしや普段は古着ファッションなのだろうか? 当たりました。改札前で待っていてくれたキラ若Sくんは、古着ファッションでした。ポロシャツに少しダボっとしたチノパンツ。そうか、これが彼の通常バージョンか。古着ファッションを見て懐かしさも感じていました。大学生のときにお付き合いした人を思い出すようなそんな感覚。

それに、帝国ホテルで感じたキラキラが…ない。なくなっている。残念というわけではないのですが「現実」というものを今見ている気がしました。そっか、帝国ホテルでアフタヌーンティー食べながらのお見合いって、やっぱり最初だけの幻覚なんだろうな。ここからが本番なんだろうなと、つくづく思いました。


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■彼は運命の人?

”キラ若Sくん”改め、””アメカジSくん”と、お魚料理が美味しそうな居酒屋さんに入りました。とても楽しい会話でした。”キラ”はなくなったけど、やっぱり帝国ホテルで盛り上がったのは間違いなかった、人としていい人だと感じていました。

「結婚相談所にいる人ってやっぱりちょっと変わってるよね」。アメカジSくんからそう切り出してきました。そういう目線で物事を見ている人だから気が合うわけです。私は女性側を人間観察できないので、彼から聞くお見合い話は新鮮で笑わせてもらいました。けっこうお話も上手でした。

さて、こうなってくると、この人がこれから私の彼氏、そして旦那さんになるのか? そういうことだよな。リアルに想像をしてみようと2人を客観視してみました。「まぁ、別にいいか」「まぁ、別に、問題ない」と思ったくらいでした。それ以上の気持ちは特になかったのです。でも…それでいいのかな? また、例のモヤモヤした、ざわざわした気持ちがおこります。これは何なのだろう。

アメカジSくんとはこの日は健全にお別れしました。まだ何も正式に付き合おうとは言われておりません。それにも少しホッとしている自分がいました。これで、いいんだよね。何だか胸が苦しい。理由はよくわかりませんでした。ふと、私はマッチングアプリをまた開いてみました。

ほぼ使っていないマッチングアプリD。そこに、メッセージが来ていました。それは、証明写真のようなプロフィール写真のあの彼でした。あれ、この人音信不通になったんじゃなかった? 「すみません、この前はお返事できませんでした」と、デートの候補日を出してくれていました。このアプリは有料会員にならないとその先に進めることができないアプリで、マッチングしてしまえばすぐにお店をアプリ側が選んでくれるというものでした。

この人、わざわざ有料会員になってくれたんだ。じゃあ、会ってみようかな。私、まだ仮交際中だし!

この人が、1ヶ月後…私の彼氏となる人なのです。本命というやつなのです。だいぶ引っ張ってしまいました、やっと現れました。どんな展開になっていくのでしょう? じゃあ、アメカジSくんは? 彼とはとんでもない最終デートを迎えます…乞うご期待♪


【小出真保】

太田プロ所属のものまねタレント。フジテレビ系で放送の『 ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』で優勝経験あり。aiko、優香、泉ピン子などものまねネタ多数。近年はナレーションなどの活動も積極的に行っている

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(文/fumumu編集部・こいで まほ

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