訃報伝える報道に…『ガイドライン』に書かれている“やるべきではないこと” 「もっとも違反していたテレビ局」は…

YouTubeチャンネル『ワラしがみ』では『自殺報道ガイドライン』について説明。実際に各局の番組を検証しました。

■すべての番組で違反していたTBS

検証した総評として、せやろがいおじさんは「①自殺の手段を伝える、②自殺で亡くなった方の自宅前等から中継を行う、をやっている局は確認できなかった」としながらも、「③自殺で亡くなった場所(自宅)の写真や動画を掲載する、④街頭インタビューで市民のリアクションを伝える、はTBSとテレビ朝日がやっていた」と話し、TBSについては「全ての番組でガイドライン違反がありました」と語りました。

また、せやろがいおじさんは「なぜ違反してしまうのか」と、某キー局の報道番組制作に携わっている人からオンラインで話を聞きますが「プロデューサーや上の立場の人は研修などで知っているかもしれないけれど、下のディレクターに伝わっているかというと、知らない人も多い」とコメント。

つづけて「テレビ報道のよくないところ」と前置きしながらも、言葉や表現について「前回はこれくらいだったし、前回よりもスパイスが欲しいからここまではいけるんじゃないか、と曖昧な部分に足を踏み出してしまうところがある」と明かしました。


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■“スパイス”発言に「意図的に抑制していく必要がある」

この話を聞き、せやろがいおじさんは“スパイス”という表現について「視聴者の心に訴求する“スパイス”が求められるけど、自殺報道に関しての“スパイス”が自殺念慮を煽るリスクに結びつくんちゃうかな」と感想を述べ、「意図的に“スパイス”の要素を抑制していく必要があるんちゃうかなと感じた」と語りました。

また12日にも、ryuchellさんの訃報を受け、厚生労働省のホームページには「著名人の自殺に関する報道にあたってのお願い」と文書を発表。

「子どもや若者に非常に人気の方であり、この報道が全国の子どもや若者に与える影響は計り知れません」「いまは報道を控えていただくか、報道せざるを得ないとしても、トップニュースとして扱わないように」と伝えています。

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(文/fumumu編集部・冬野 とまと

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