古市憲寿、岸田首相の襲撃を受け戦前の事件を連想 「テロが相次いだ…」

古市憲寿さんは、岸田文雄首相の演説会場で襲撃された事件について、戦前のテロに例えて持論を展開しました。

古市憲寿

17日、朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)に、社会学者の古市憲寿さんが出演。

15日に、和歌山市の雑賀崎漁港で行われた岸田文雄首相の演説会場で、爆発物が投げつけられた事件について私見を述べ、注目を集めています。


■首相に筒状の爆発物が投げつけられる

15日午前11時20分ごろ、岸田首相が選挙応援のために訪れていた和歌山市で、銀色の筒状の爆発物が投げつけられ、演説が妨害される事件が発生しました。

岸田総理はSPに警護され怪我はなく、24歳の男はその場で漁師の男性らに取り押さえ、程なくして警察官らに現行犯逮捕されました。

筒状のものはおよそ1分後に爆発。市民に大きな怪我はなかったと報告されていますが、同番組では、飛散した方向によっては大惨事になっていた可能性があると分析しています。


関連記事:誰もが動揺するなか 藤井アナが「国民に呼びかけたこと」に注目集まる

■安倍元首相暗殺事件の影響を懸念

古市さんは、「首相だけではなく、集まった有権者の方も被害にあう可能性があった。テロが頻発する時代ってやっぱり嫌ですよね。昨年の安倍元首相の暗殺事件があって、あの報道のありかたも僕は『どうかな』と思っていて…」と問題提起。

一部で容疑者をヒーロー扱いするような傾向があったとして、「こういう第2の事件に…今回の場合は動機はまだ分からないですけど…つながってしまったんじゃないかなっていう懸念がある…」と危惧しています。


関連記事:2022年『今年の漢字』をガチ予想! まさに生活を直撃した「あの漢字」かも…

■テロが相次ぐ社会情勢に警鐘

続けて古市さんは、「戦前も同じことが起こったんですよね。朝日平吾っていうテロリストが財閥の人を暗殺して、その後、政治化とか要人に対するテロが相次いだ。なんとか同じことを今回は止めなきゃいけないってことをすごく思いますね」と、戦前の歴史を紐解いて類似事件に言及。

1921年に安田財閥の総帥・安田善次郎氏が殺害された「安田善次郎暗殺事件」を例にあげ、要人を標的とするテロが相次ぐ社会情勢に警鐘を鳴らしています。


関連記事:古市憲寿、連続強盗事件に私見 根絶するには「現金が減っていけば…」

■橋下徹は街頭演説のあり方に言及

元大阪府知事で弁護士の橋下徹さんも古市さんに同意し、「山上被告…安倍元首相を襲撃した山上被告のあの行動によって、報道だけじゃなくて、実際に国が動いちゃったわけです。法律を作って」とコメント。

「旧統一教会に問題があれば対処していくのは当然」としながらも、「テロがきっかけで国が動いた」事実を問題視し、情報過多の現代社会において「こういうリスクある中で、果たしてこの要人が、首相や大臣たちが、ああいう形での街頭演説をやり続けることはいいのかっていうことです?」と疑問を投げかけています。

・合わせて読みたい→2022年『今年の漢字』をガチ予想! まさに生活を直撃した「あの漢字」かも…

(文/fumumu編集部・星子

古市憲寿『正義の味方が苦手です』【Amazonでチェック】