空港でパスポートを没収された女性　その理由は…彼の「遺灰入り」オトナのおもちゃ

ある「おもちゃ」に亡くなった彼氏の遺灰を詰め、旅をしていた女性がピンチに…。

2022/11/12 12:00

亡くなった彼氏からもらった最後の贈り物に遺灰を詰め、海外の空港のセキュリテイゲートを通過しようとした女性が話題を集めています。

『Mirror』など海外メディアが報じました。

■葬式で最後のプレゼント

オーストラリアで法学生として暮らすサラ・ボタンさん（23）は、TikTokに数多くの動画を投稿しています。

そんなサラさんには、彼氏がいました。彼氏は自分の命がそう長くないことを知っており、自分の死後にサラさんの手へ渡るようにと、オトナのおもちゃ（アナルプラグ）を用意していたのでした。

彼氏のお葬式でこのプレゼントを受け取ったサラさんは、そこに彼氏の遺灰を詰めることに。そして、生前の彼氏と「行きたいね」と話していたいろいろな場所へ、遺灰入りおもちゃを着用して行くことにしたのです。

しかし、旅先のアラブ首長国連邦で空港セキュリティを通り抜けようとした時に、問題が…。

サラさんは身につけていたアナルプラグについて説明しようとしましたが、その話が聞こえる範囲に女性がいたことや、あけすけに説明したことで、男性職員にも不快感を与えてしまったのです。

すぐに別室に連れて行かれたサラさんと同行していた友人は、パスポートを没収されてしまいました。そのため、自分の父親に電話し、オーストラリア大使館に助けを求めてもらうよう依頼する羽目に…。

1時間後に役人が現れ、サラさんと友人が「一歩でも空港外に出たら収監される」という内容の書類に、サインを迫られたというのです。

このTikTok動画は大きな注目を呼び、490万回を超える再生数に。「遺灰が最も素晴らしい方法で供養されている」「弔い方は人それぞれ」など、サラさんの愛の形に理解を示す人が多数コメントを寄せました。

サラさんは「彼の死後、私の人生は大きく変わってしまい、彼がいてくれたらなと思うことは多々あります」「でもこのおもちゃを連れて、グレートバリアリーフや彼が好きだったバンドのライブに行くことができて嬉しいです」とコメントしています。

愛する人を突然失うことの苦しみは筆舌に尽くしがたいですが、自分なりの方法で愛する人を弔いながら前に進んでいくことは、大事なのかもしれません。

とはいえ、海外旅行に行く際には相手国の文化や価値観を理解しておかないと、大変なトラブルに巻き込まれてしまいそうですね…。

@tallfatcat
its romantic
♬ original sound – Melle

（文／fumumu編集部・原田パラン）

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