セクマイを理解しているつもりで…悪気なく傷つけてしまう言葉
セクマイを理解しているつもりで、実は知らず傷つけてしまっていることがあります。詳しく伺いました。
最近はLGBTが理解され始め、「彼氏」「彼女」という決めつけを相手に使わないようにするなどの配慮が見られるようになりました。
といっても、これでセクマイを理解しきれているのかというとそうではなく、実は何気なく当事者を傷つけてしまっている場面があります。
fumumu取材班は、詳しく話を聞いてみました。
①「同性の恋人を連れてきても大丈夫よ」
「恋愛トークや親戚の集まりで『恋人がいるの?』という話題に良くなると思います。私はアセクシャルで恋愛に興味を持てないので、その質問がすごく苦しいんですよね。
でも、最近はあまりに恋愛をしないから、きっと同性の人を好きになるマイノリティで、カミングアウトできないから紹介できないんじゃないかと考えられるようになったらしく…。
先手を打って『同性の恋人を連れてきても大丈夫よ』っていうんです。私としては、恋愛に軸を置いていない人もいることを知ってほしいですね」(30代・女性)
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②百合や腐女子向け漫画を見ていると謝られる
「私がレズビアンであることをカミングアウトした後の話です。友達の家に行ったら、彼女の趣味らしく、百合や婦女子向け漫画がたくさん置いてありました。人の本棚って興味が湧くので、なんとなくついつい見てしまっただけなのですが…。
とっさに本棚を隠して、『ごめん、うわ、めっちゃ失礼だ』と謝られました。漫画とは違うから良いのにな…。むしろ、私は百合漫画大好きレズビアンです…」(20代・女性)
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③夜の下世話なトークで話題を振られる
「親しい間柄であれば、恋人との夜の下世話な話をする人もいると思います。僕の男友達もそういう話が好きで、『彼女とはもう済んでるの?』みたいな話で盛り上がるんですよね。
『あ、どうしよう』みたいな反応をすると『あ、じゃあ彼氏は?』ととっさに言い換えてくれるのですが…。ゲイの方でもそういうことをしないカップルはいると聞きますし、そもそも僕はノンセクシャルで興味がないから、あまり夜の話は得意ではないんですよ」(20代・男性)
相手が同性と付き合っているかもしれない…と思っても、それ以上の想像には行き着かないことが多そうです。とはいえなかなか彼らの実態やあり方を理解していないと、配慮も難しいですよね。
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(文/fumumu編集部・fumumu編集部)