些細なことだけど…LGBTがSNSで気になってしまうこと
LGBTだからこそ、SNSを使っていて気になってしまうことがあるようです。詳しく話を伺いました。
セクシャルマイノリティを公言する人は、SNSではよく見られますよね。匿名性が高いからこそ、自分らしくオープンにさらけ出せるのかもしれません。
しかし、SNSを使っていると、当事者だから気になってしまうものもあるそうです。
fumumu取材班は、詳しく話を聞いてみました。
①同性のキスイラスト
「男性同士の恋愛を外から見て楽しむ腐女子がたくさんいるので、特に男性同士のキスイラストがタイムラインで回ってきます。最近は、百合恋愛みたいな感じで、ピュアな漫画が男性から回ってくることも多いですね。
でも、こういうものを見ると、同性同士の性的接触は嫌いな人もいて、不快感を覚える人も多いんだろうなと思ってしまうんですよ。僕の場合、それが自分ごとだから、自分自身が否定されるような心持ちがしてしまって、怖くてコメント欄を見ることができません」(20代・男性)
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②LGBTをネタにしたビジネス
「同性恋愛を広げていこう…みたいなのはいい試みだなってみているので、拡散したりもするんですけれどね。『LGBTを公言して良い職場!』みたいなのは、いや、本人が決めるよと思ってしまいます。
しかも、職場でわざわざ公言する必要ないですよね。ビジネスの場なんだから。仕事さえすればいいし、プライベートな事情を持ち込む必要もないじゃないですか。なんか、そういうお金になるからって、意味もなくやられると腹が立ちます。中には公言してもいい場所が欲しいっていう人はいるのかもしれませんけれどね…」(20代・男性)
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③LGBTに関する発信は当事者のものか
「最近は社会で認知されるようになって、LGBTに関する記事とか、SNSでの社会的な課題に関するつぶやきとかが多いですよね。結構なLGBTがそうなんですけれど、そういうのを見ると、情報源を辿ってしまいます。
なんか、外野で騒がれるのがあまり好きじゃないから、それが当事者の発信で、当事者の悩みとか考えから出たものかがとても気になってしまうんですよ。もし当事者ではないとか、周りに当事者がいるわけではないとか、全くの無関係者なら、この人はどう言う意図で情報発信してるんだろう? とか、当事者のことを本当に理解しているのかな? とか、当事者意図って『無用な』悪い方向に進まないかな? と考えてしまいます」(20代・女性)
SNSは自分のことを発信できる一方で、世間的な反応や考えが見えやすいものですよね…。
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(文/fumumu編集部・fumumu編集部)