知ってますか? ネット上は匿名でない! 書き込みで名前や住所特定

ついつい人の悪口をネット上に書いている人は要注意! ネット上で個人が特定できることを知っていますか? 弁護士が解説します。

スマホで悪口を書き込む
(miya227/istock/Thinkstock/写真はイメージです)

SNSや掲示板など、インターネット上には自分の意見などを気軽に書き込むことができます。その中で、匿名だと思って、ついつい人の悪口を書いてしまっている人はいないでしょうか。

たしかに、書き込みにニックネームを使えば、自分の名前を伏せることができます。しかし、中には、書き込んだ投稿から、自分の名前や住所が特定されてしまうこともあるのです。

 

■発信者情報の開示

人に対する悪口を書いたり、人の名誉が下がってしまうような書き込みをしたりすると、書き込みがその人の人格的な権利を侵害するとして、違法になってしまうことがあるのです。

書き込みをされた人は、インターネット・サービス・プロバイダに対して、書き込みの削除や、書き込みをした人の情報の開示を求めることができます。

書き込みにはそれぞれ、「IPアドレス」と呼ばれる、インターネット上の住所のような番号が割り振られているのです。

IPアドレスの開示を受けることによって、書き込みをした人の名前や住所などの情報を保有しているプロバイダを特定し、プロバイダに対して情報を開示するように請求することが可能となります。

逆に、書き込みをした人には、自分の契約している携帯会社やプロバイダからいきなり「あなたの情報を開示していいですか。開示に同意しない場合には理由を教えてください」の趣旨の書類が届く可能性があります。

これに対してきちんとした回答をしない場合には、書き込みをされた人に情報が開示されてしまう場合があるのです。

 

■情報を開示された後は?

情報の開示がされ、書き込みをした人の名前や住所が特定された後は、悪口などの書き込みをされた人が、書き込みによって受けた被害を回復するために、書き込みをした人に対して、損害賠償、書き込みの差し止め、謝罪広告の掲載などの請求をする可能性があります。

このような請求に対応しない場合には、裁判を起こされてしまうこともありますね。

 

「匿名だから大丈夫」と気軽な気持ちで書いた書き込みが、思いがけず大きなことへ発展してしまう場合も。インターネット上には完全な匿名性はないものと心得て、人を傷つける書き込みはしないように気を付けましょう。

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(文/松田 有加(弁護士)

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