急な雨で傘の用意がない。じつは今、そんなときに助かるとっても便利なサービスがあることを知っていますか?
■傘のシェアリングサービス、知ってる?
fumumu編集部が全国の10代〜60代の男女706名を対象に「傘の貸出(シェアリング)サービス」について意識調査を行ったところ、全体で6.5%の人が「利用したことがある」と回答しています。
なお男女別に見ると、男性は8.6%、女性は4.3%という結果でした。
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■傘をシェアするという感覚に慣れなくて
編集部が話を聞いた30代の男性は、急な雨の日に駅においてある貸出用の傘を借りようかと何度も手を伸ばしかけては、なんとなく借りないままでいるそう。
「一度使ってしまえば慣れてしまうのでしょうが、傘をシェアするという感覚に慣れなくて、結局折り畳み傘を持ち歩いたり、ビニール傘を購入したりしてしまいます」と勇気が出ない様子でした。
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■「善意の傘」から「雨の日のインフラ」に
駅や公共施設などに、寄付などによって集められた「善意の傘」が置かれているのを見かけたことがある人もいるでしょう。それをサービスとして展開し、「1日10万人が使う、雨の日のインフラに」というビジョンを掲げているのが日本初となる傘のシェアリングサービスを展開している「アイカサ」です。
「アイカサ」は、2021年の「第9回グッドライフアワード」において環境大臣賞ユース部門を受賞。この賞は、”環境と社会によい暮らしやこれを支える地道な取組(ボランティア活動、サービス・技術など)“を募集し応援する事業で、傘をシェアして「使い捨て傘ゼロ」を目指す取り組みが評価されたものです。
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■まだ利用スポットが限られている
現在はそれぞれの貸出方式によって「ダイヤル式傘」の福岡・佐賀・水戸・札幌エリアと「通信式傘」の首都圏・関西・中部・岡山エリアの2つのエリアでサービスを展開しており、全国に拡大中とのこと。まだ道半ばのようですが、最寄り駅に貸出スポットがないという人も、いつの間にか設置されているかもしれませんね。
実際に利用したことがあるという人は、まだ10%に満たないこのサービスですが、その発想のもとに使い捨てをなくそうという環境に優しい取り組みがあるのだと知ると、使ってみたいと思う人も増えてきそう。今後、利用可能エリアの拡大にもつながるかもしれませんね。
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(文/fumumu編集部・蒼羽 結)