「鬼の灯」という文字を見ると、少し怖そうなイメージがありますが、その正体は夏に色づくあの植物…。あなたは「鬼灯」を正しく読めますか?
■「鬼灯」って何と読む?
fumumu編集部が全国の10代~60代の男女800名を対象に「鬼灯」の読みかたに関する意識調査を行なったところ、「ホウセンカ」と読むと答えた人が全体で11.1%。続いて、「ケイトウ」と読むと思うと回答した人が9.8%でした。
ちなみに「ホウセンカ」を漢字で書くと「鳳仙花」、「ケイトウ」は「鶏頭」と書き、どちらも植物です。
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■正しくは「ホオズキ」
なお、「鬼灯」の正しい読みかたは「ホオズキ」。編集部の調査では全体で79.0%の人が正しい読みかたを回答していました。
鬼灯はナス科ホオズキ属の植物で、アジア・ヨーロッパ・南北アメリカなどに100種類以上あります。はっきりとした原産地はわかっていませんが、東アジアや南アメリカとされることが多いそう。
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■膨らんでいる部分はガク
提灯のような形が印象的なホオズキですが、大きく膨らんでいる部分は実ではなくガク。
5月~7月ごろに花を咲かせ、花が咲き終わった鬼灯は、次第にガクが袋状に大きくなり、果実を包み込むように成長。そして8月~9月ごろに、見慣れた赤やオレンジ色に色付きます。
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■名前の由来は諸説あり
「ホオズキ」という名前の由来には諸説あるようで、「赤く染まる頬に似ているから」「膨らんだ様子が頬を連想させるから」「赤い実が火のように見えるため火火着(ほほつき)となった」「ホホというカメムシの一種が付きやすい植物のため」などがあります。
また、「鬼灯」という漢字は、赤い実(ガク)が提灯に似ていることからこう呼ばれるようになったそう。こちらに関しても様々な説がありますが、「鬼」は亡くなった人、「灯」は提灯を意味するのだとか。
お盆に飾られることの多い「鬼灯」。由来を知っていたら今後見方が少し変わるかもしれませんね。
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(文/fumumu編集部・丸井 ねこ)