国連が元Jr.のヒアリングを実施 完全スルーのテレビ局は…“番組審議会”にジャニーズ系列会社のタレントの名
在京キー局、三大紙が「国連来日に合わせて報道をする」と約束したなか…1局だけは完全無視。
■ふと気になった「番組審議会」メンバー
そして当日の取材現場には、多くのスタッフらが待機していましたが、その面々は、やはり「テレビ東京」以外。取材対応終了後に石丸さんに話を聞くと「今回、この場に来るか来ないかの返答もなかった」と、完全無視・完全スルー状態だといいます。
ここで気になったのは、すべての放送事業者(テレビ局・ラジオ局)に設置を義務づけられている審議機関「番組審議会(番組審議委員会)」の存在。「放送法に基づき、放送番組の適正を図る」ため、放送事業者に対して意見を述べ、事業者はこれを尊重し必要な措置を取るよう定められています。
そこで、民放テレビ各5社の「番組審議委員会」メンバーはどのような人物がいるのか調べてみました(2023年度の名簿を参照)。
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■テレビ東京の審議会メンバーにTOKIOメンバー
審議会のメンバーは局によって様々ですが…日本テレビでは、宇宙飛行士・山崎直子さん、お笑い芸人の“パックン”こと、パトリック・ハーランさんなど9名。TBSは、1999年にジャニーズと裁判で戦った文春側・喜田村洋一弁護士も含めた10名。フジテレビでは、脚本家・小山薫堂さん、国際政治学者・三浦瑠麗さんなど8名。テレビ朝日では、作詞家・秋元康さんや宇宙飛行士・野口聡一さんなど8名。
そして、一切返答がないというテレビ東京の番組審議委員会のメンバーは9名。そのなかには、TOKIOの国分太一さんの名前も。
TOKIOは2020年7月に「株式会社TOKIO」を設立していますが、ジャニーズ事務所と“決別”したわけではなく、関連会社であり代表取締役はジュリー社長となっています。
今もなお“ジャニーズ忖度”をしているのか、これまで通り“独自路線”を貫いているのかは不明ですが、元ジャニーズ事務所所属タレントがいるのであればなおさら、国際問題化している性犯罪を取り上げない理由や“局の方針”は明確に示す必要はありそうです。
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(文/fumumu編集部・長谷川 瞳)- 1
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