今いちばんアツイ“魔女”! メリッサ・マッカーシーのユニークさが光る作品は『ヴィンセントが教えてくれたこと』
イケてる女優「イケジョ」のススメ: メリッサ・マッカーシー。シリアスな中のコメディ。
いつも美しく、輝きを放ち続けるイケてる女性、「イケジョ」出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『リトル・マーメイド』の公開を記念して、同作で海の魔女アースラを演じているメリッサ・マッカーシーです!
■歌う人魚姫の物語
現在公開中の『リトル・マーメイド』は、デンマークの作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話『人魚姫』を基にしたディズニー長編アニメーションの実写版。
人間の王子エリック(ジョナ・ハウアー=キング)と、恋に落ちた人魚アリエル(ハリー・ベイリー)は、人間のように陸上で暮らしたいと、海の魔女アースラと契約を結ぶのですが…?
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■コメディ&シリアス
この海の魔女アースラに扮しているのが、1970年8月26日、アメリカ生まれのメリッサ・マッカーシー。コメディシリーズ部門でエミー賞主演女優賞を獲得したほど、コメディエンヌとして有名です。
もちろん、シリアスな演技も得意で、2018年には有名人の手紙を捏造していた実在の作家、リー・イスラエルを演じた『ある女流作家の罪と罰』で、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされています。
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■ハードな人生の中にも光るユニーク
そういう意味で、おもしろさの中にもシリアスな問題を抱えているキャラクターが似合う印象のメリッサ。その魅力が一番発揮されているのは、『ヴィンセントが教えてくれたこと』(2014年)でしょう。
本作は、ビル・マーレイ扮するギャンブル狂のダメ老人ヴィンセントが、隣に越してきた母親マギーから、12歳の息子オリヴァー(ジェイデン・マーテル)のシッターを頼まれるストーリー。
コメディアンとして名高いマーレイが主人公役の時点で、本作の面白さは十分期待できるのですが、そこに輪をかけて物語に色を添えているのがメリッサ演じる母マギーの存在。
マギーは浮気した夫と離婚しようと考えており、女手ひとつで息子を育てるべく、医療従事者として働いているのです。ですが、夫と息子の親権譲渡を争うことになる、なかなかハードなキャラクター。問題を抱えながらも、どこかほっとするユニークさが滲みでるメリッサの表情に注目です。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)