尾木ママ、中1男子刺傷事件の”報道のあり方”に懸念 「命に別状がないというのは…」

中学1年生の男子生徒が、父親に対してカスタマーハラスメントを行なっていた人物に刺され重体に。

尾木直樹

11日、朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)に教育評論家の尾木ママこと尾木直樹さんが出演。

大田区西蒲田で中学1年生の男子生徒が61歳の男に刺された事件に私見をのべ、注目を集めています。


■男は生徒の父親にもカスハラか

10日、大田区西蒲田の自宅敷地内で、中学1年の男子生徒が61才の男に胸を刺され負傷。被害者は病院に搬送され、後に意識はある状態だと報じられています。

現行犯逮捕された男は、少年の父親が務める店舗でカスタマーハラスメント(カスハラ)行為をしていたとのこと。

父親が勤務する店に毎日のように訪れていたという容疑者は、彼を指名して接客をさせ、店にいないときには「なんでいないんだ」と他の店員に怒鳴ることもあったもようです。


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■谷原章介「本当に許せないですね」

番組によると「やっかいな客」と化していた容疑者に、被害者の父親は丁寧に向き合っていたとのこと。また、容疑者は100万円以上の買い物をした後に、横柄な態度をとるようになったとも伝えています。

番組では、容疑者の心理について「良い接客をされて店員のファンになった後に、ストーカーのようになった」ケースではないかと予想。

司会の谷原章介さんは、「尾木さん、父親への思いというのが、子供への凶行に変わる。これは本当に許せないですね」と、卑劣な行為を断罪。

それを受けて尾木ママは「最初に、彼は入院していると思うんですけど『命に別状なし』っていう報道は、正確じゃないんじゃないか、って昔から思っているんですよ」と、報道のあり方に疑問を呈しました。


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■「カスハラの法的な規制」を提言

続けて尾木ママは、「あれだけ血が流れていてかなり重症を負っているはずなんですよね、『命に別状がなし』って流れると視聴者は安心しちゃうんじゃないかと思って…。一日も早く回復してほしいなと強く思います」と、視聴者の「受け取りかた」について懸念。

カスハラに対しても、「お父さんとのトラブルというか一方的な被害ですけど、それを子供にまで…とんでもない…極めて卑劣」「そこまでファンになっていたとしても…ストーカー規制法のような、カスタマーハラスメント…カスハラの法的な規制とかやったほうがいいと思います」と提言しています。

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(文/fumumu編集部・星子

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