電車やバスといった公共機関では、一人ひとりのモラルやマナーが重視されます。
困っている人がいたらさっと手助けできるのが理想ですが、実際には多くの人が葛藤を抱えているようで…。
■約7割「席を譲るときにためらった経験がある」
fumumu編集部が全国の10代~60代の男女926名を対象に「電車での行動」について意識調査を行なったところ、全体で68.6%の人が「席をゆずるとき、勇気が出ずためらった経験がある」と回答。
男女別に見ると、男性が61.3%に対して、女性が75.0%と女性のほうがやや該当率が高いことが分かりました。
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■50代女性「以前に電車で…」
編集部の取材に応じた50代女性は、「少しゆずるのには勇気がいりますね。以前、電車でおばあさんに席をゆずったところ『すぐに降りるから』と断られたことがあります。気を使わせるのが嫌だったのかな。その一方で、バスでおばあさんが乗ってきた際、体調が悪かったこともありそのまま席に座っていたら白い目で見られたこともあります。降りるまで少し居心地が悪かったです」と話していました。
また別の30代女性は「以前席をゆずろうとして断られたこともあるので、実際ゆずるとなると勇気が出ますね…。でも少し勇気を出して感謝されるととっても嬉しいです。良いことしたな…と思います(笑)たまに電車のなかでも、スマートにさっと『ここ、どうぞ』とゆずっている人を見るとかっこいいなぁって思います」とコメント。
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■「立ってるほうが気持ち的に楽」の声も
インターネット上では同じように葛藤を抱えている人の声がちらほら。
「電車内で妊婦さんが立っていたのに席をゆずる言葉を発する勇気がなくて、途中下車して席を空けた。だめだなぁ」「ちょっと勇気が出なくて(笑)電車を降りるふりして、席をゆずる。作戦失敗したらと思うとヒヤヒヤです」と自らハードルを低くする工夫をしている人もいるよう。
そのほかに「ななめ前に立っている人は妊婦なのか、太っているかたなのか、わからなくて席をゆずる勇気が出ない」「電車で席をゆずる勇気がないので一回電車を降りた…立ってるほうが気持ち的に楽だな」という声も見受けられました。
断られるのは少しショックですが、本当に必要としている人も多いはず。できる範囲で思いやりを持った行動ができると素敵ですね。
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(文/fumumu編集部・黒木 ゆず)