ジャック・オコンネル『チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛』(2017年):「イケメン」作品のススメ

アンダー40俳優「イケメン」のススメ:ジャック・オコンネル。素直さと強さのバランス。

ジャック・オコンネル
(引用:IMDb.com, Inc)

年を重ねるごとに、ますますかっこよくなるイケてるおじさま「イケオジ」になるのが確実の、イケメン俳優出演のおすすめ作をご紹介する本企画。

今回は、『チャタレイ夫人の恋人』の公開を記念して、まさに「チャタレイ夫人の恋人」である森番オリバー・メラーズ役を務めているジャック・オコンネルです!


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■D・H・ローレンスの原作が

ジャック・オコンネル
(引用:IMDb.com, Inc)

現在公開中の『チャタレイ夫人の恋人』は、イギリスの作家D・H・ローレンスが、1928年に発表した同名小説が原作。

何度も映像化されてきた作品ですが、本作は、今回メガホンを取ったロール・ドゥ・クレルモン=トネール監督のカラーが色濃く出ているようで、主人公の「チャタレイ夫人」ことコニー・チャタレイ(エマ・コリン)の心情が、より深く伝わるような印象です。


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■クレルモン=トネール監督版になると

ジャック・オコンネル
(引用:IMDb.com, Inc)

時は、第一次世界大戦前夜。クリフォード・チャタレイ准男爵(マシュー・ダケット)と結婚したコニーは、チャタレイ夫人となり、何不自由ない暮らしを約束されていました。

ところが、戦争に出征したクリフォードは、下半身不随に。夫の世話をし、満たされない生活を送るようになったコニーは、ある日森番のオリバー・メラーズと出会います。やがて2人は惹かれ合い、情事を重ねていくのですが…?


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■苦境に立ち向かう鋼の強さ

ジャック・オコンネル
(引用:IMDb.com, Inc)

クレルモン=トネール監督版のメラーズを演じているのが、1990年8月1日、イングランド生まれのジャック・オコンネル。

メラーズは、無骨で口数の少ない印象ですが、実はとてもやさしい性格というキャラクター。

2014年、『不屈の男 アンブロークン』で演じた実在のオリンピック選手、ルイス・ザンペリーニ役をはじめ、苦境に立ち向かうキャラクターを演じることが多い印象のオコンネルが、恋人のチャタレイ夫人を慈しむ表情は新鮮です。


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■流行に乗る強さは素直さ

ジャック・オコンネル
(引用:IMDb.com, Inc)

そんなオコンネルのイチオシおすすめ出演作は、2017年の『チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛』。

17世紀のオランダを舞台に、当時大流行していたチューリップへの投資で一攫千金を狙う魚の行商人、ウィレム・ブロックに扮しているオコンネル。

ウィレムが大金を手に入れたいと思いはじめたのは、実は結婚のためでした。愛する女性と豊かな暮らしをしたいと考えるのは、非常に共感できますが、その方法には注意が必要。ですが世間の流行に乗り、チューリップ投資に手を出すウィレムは、ある意味、素直で、志のあるタイプといえます。

苦境に立ち向かう強さはあるけれど、その強さが的外れな方向にいってしまう、素直な市井の人を演じるオコンネルの絶妙なバランスは見事。はたして、ウィレムの投資は成功するのでしょうか?

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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ

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