「『イク』って本当にあるの?」 イケる身体は作れる:アダルト業界関係者の喋り場

アダルト業界の作り手側で働く女・るいが、無限に広がる「性」の世界…ファンタジーを通して見る「リアルな性」の話を、本音でお伝えしていきます。

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■「イク」って本当にあるの?

「アダルト業界で働いている」と公言している私のもとには、日々友人たちから性の悩みが集まってきます。その中でも、一番多く聞かれるのは、やはり「『イク』って本当にあるの?/どうやったらいイケるの?」というものです。

新人女優面接にいらっしゃる、性に興味があると思われる方でも、「外イキできる」という方は6割、「中イキできる」という方に関しては3割程度、というのが体感です。「中イキしてみたい」と面接にいらっしゃる方もいるくらいなので、一般女性においては「イケる」という方はもっと少ないのだろうな、と推測されます。

結論から言うと、身体の反応として「イク」は確かに存在しているし、一概には言えませんが、根気があれば、おそらく「外イキ」は多くの人にとって可能だと思われます。けれど、必勝法が確立されているわけでもなく、性に関するサイトなどで積極的に自分から情報を収集しないと方法もよく分からないことから、なかなか一歩踏み込めない、興味本位にとどまっている、という方も多いのではないでしょうか。


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■まずはイケる身体を作る

「イク」ことには様々な要素が合わさっています。体調・運動神経・筋肉・身体感覚といいった身体面、安心感や好意や性的興奮と言った精神面…最初はいくつかの要素がしっかり揃っていないと絶頂に達するのは難しいかもしれません。

ただ、似ているのは「自転車に乗れるようになる」ことだと思っていて、自転車は練習中は試行錯誤しながら苦戦するけれど、一度乗れるようになると身体が感覚をつかみ、その後はスッと乗れるようになる。イクことに関しても、一度イケるようになれば自分の中での身体感覚が分かり、その後も自分の中でどうしたらイケるのかが分かるようになる、という側面があると思っています。

そして、「イク」を構成する要素の中で、唯一自分一人でどうにかなるのが、「身体づくり」の部分です。「イキたい」と相談してくる女性に対して、まず私は「オナニーしてる?」と聞きます。オナニーもほぼせずセックスでイキたいというのは、はっきり言って甘えというか、そんなことが出来るのはごくごく少数の天才のみだと考えたほうがいいです。まずはオナニーでイケるようになる、というのが第一段階の身体づくりになります。

そんなこと言ってもオナニーは抵抗がある、挑戦したけど上手くいかなった、具体的にはどうしたらいいのか分からない…という方のために、今回は極めて私的な体験談を書かせていただければと思います。全員に当てはまるとは限らないですが、とりあえず何から始めたらいいかというきっかけや、今でこそ性を職業にしている人でも昔は四苦八苦していたんだ…という励みになればいいなと思います。

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