「男の人が満足すれば十分だと思ってた」 衝撃を受けた友人の話

アダルト業界の作り手側で働く女・るいが、無限に広がる「性」の世界…ファンタジーを通して見る「リアルな性」の話を、本音でお伝えしていきます。

本音で性の話がしたい

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■性の話をすること

皆さんはご友人とご飯を食べているときなどに、性の話題になることはありますでしょうか。フラットには話さないが、お酒などの緩衝材があれば話す、という方も多いと思います。私自身は昔から、性の話をしたくてたまらない性分でした。

今は立場上、性の話をすることに対して色々と配慮をしていますが、基本的に皆さんには性の話は地下化させず、色々と議論を交わしながらお互いの知見を深めていってほしい、というのが私の持論です。

もちろん「絶対に話したくない」という方々の前で話すことはあってはならないと思いますし、初対面で軽く口にする話題ではないと思います。が、ある程度気心知れた仲間内で、何か困ったときや聞きたいことがあるときに性の話をすることを、「下ネタ」として嘲笑したり、忌避したりするような風潮をなくせれば、と思っています。

性は生活の一部であり、活きた知識や経験が役に立ってくる分野です。それらを得ずに自分一人で模索した結果、何も得られなかったり、また一部の偏った知識をすべてだと思い込んでしまうことは非常にもったいないことだな、と思います。というのも、先日飲み会で象徴的な出来事があったのです。


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■衝撃を受けた友人の話

ありがたいことに、私が普段親しくしている友人たちは、私の存在を通して性の話を始めてくれることがあります。「せっかく、るいもいるし聞きたいこと聞いていい?」といったスタンスでカジュアルに性の話を始めてくれるのです。

その日は女性のひとりから「男の人は実際どのくらいAV見ているの?」という質問が出て、その場にいた男性陣が答えるところから性の話が始まっていき、オナニーの話、セックスの話、と自分が話せる範囲で色々悩みや考えを話していく流れになりました。

その中で、普段はあまり自分からは性の話に参加してこない女性が、「え、女の子ってセックスで満足できるものなの? 相手も私の反応とか気にしてなさそうだし、男の人が満足すれば十分だと思ってた」と発言したのです。

男性陣が「それはない! めちゃめちゃ満足してほしいし、そうやって諦められてたら悲しい!」と言うと、その女性は「えーそうなんだ、でもきっと彼氏は違うだろうな…」と驚き悲しんだ様子でした。

彼女は今までそういった話を周りにしてこなかった、出来なかったことで、自分の性の満足を諦めてきてしまっていたのです。他人の交際やセックスに対して第三者が軽率に注意するものではありませんが、少なくとも話をしてさえいれば、「セックスで女性は満足できる可能性があるし、満足させようと思ってくれている男性もいる」という事実を、交際やセックスをするにあたり彼女は念頭に置けたはずなのです。

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