「漫画に同性愛者を出さないで」の声に、当事者が思うこと

たまに目にする言葉です。

LGBTフラッグ
(chekat/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

「漫画に同性愛者を出さないで」という声が、同性愛者やそうでない人から上がることがあります。

そこで、fumumu取材班は同性愛者に、漫画で同性愛者のキャラクターが登場することについて、日頃思っていることを聞いてみました。


①マイナスにパターン化・煽り宣伝

「同性愛者が出てくるものって、性描写も激しかったり略奪や騙しあい、裏切りとかそういうセンセーショナルな出来事が描かれがち。


ただ普通に生きているだけなので、そんなにセンセーショナルなことも起こらないし、同性愛者だからって恋愛がドロドロしているわけでもない。


街中でエッチしたり友達の恋人を奪うわけでもない。ある程度パターン化された描写も嫌な気持ちにさせる一因だと思います」(20代・女性)


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②強引に集客で使われるのは嫌

「作品のなかに同性愛者がいるのは違和感ありません。でも、唐突に入れられたな~とか、LGBTに対する知識があるように見えないことも多く、世間に売れるためのマーケティングでしかないなと。そういう形で使われたくないなと。


『同性愛者を載せないで』の声は当事者だけでなく、同性愛の存在を認めたくない人からもあります。


同性愛者を描く漫画に対して嫌悪感がある人は、同性愛者の存在を認めてしまう事で、自分の価値やプライドを失ってしまうと思い込んでしまっているのかな、と感じます」(30代・女性)

続きを読む ③ノンフィクションの場合は注意して

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