おうちで映画三昧:「イケオジ」作品のススメ ⑱レオナルド・ディカプリオ
オーバー40男優「イケオジ」のススメ⑱レオナルド・ディカプリオ。癒えた傷はふてぶてしさを伴って
■傷を癒したふてぶてしさ
個人的にレオナルド・ディカプリオの最大の魅力は、傷ついた表情の美しさだと思っています。
特に本作のベルフォートは、人をだまし、湯水のように金を使い、一見かなりふてぶてしい詐欺師なのですが、どこかずっと癒せない傷を抱えたままでいるような表情は、まさにレオならではの秀逸さ。
ラスト、出所したベルフォートが、自身の「物を売る才能」を生かして、初心にかえるようなシーンは、ある意味ベルフォートの「傷が癒された」ように見え、不思議な安心感が漂います。
レオは、本作の次に出演した『レヴェナント: 蘇えりし者』で、初のアカデミー賞主演男優賞を受賞していますが、「イケオジ」となったレオの表情豊かな喜怒哀楽は、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のほうが堪能できるはず。『タイタニック』で命を落とした悲劇の恋人は、図太さを伴って「イケオジ」へと成長した証なのです。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)- 1
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