おうちで映画三昧:「イケオジ」作品のススメ ③ダニエル・クレイグ
オーバー40男優「イケオジ」のススメ③ダニエル・クレイグ。有終の美を飾る伝説のスパイ
■『007 スペクター』
その中でもクレイグが一番かっこいいのは、最新作『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』の前日譚、『007 スペクター』(2015年)。
当時、40代後半だったクレイグが、女性を口説き、アクションをこなす姿は、まさに円熟味の増した男性にしかできないといっても過言ではないでしょう。
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■最後のスパイ役
ご存じの方も多いとは思いますが、5代目ジェームズ・ボンドを演じたピアース・ブロスナンに代わって、6代目にクレイグが決定した時、世界中のボンドファンから、「イメージが違う」と猛反対が起きたのは有名な話。
ところが、クレイグが初のボンドに扮した『007 カジノ・ロワイヤル』が2006年に公開されると、寡黙で淡々と任務をこなすクレイグ版ボンドに、「原作のイメージに近い」と絶賛されたそう。
実は個人的に、5代目までの「ジェームズ・ボンド」は、「イタリア人」のイメージが強かったのです。もちろん「イギリス人」なのはわかっているのですが、歴代ボンドは、かなりウィットに富んでいて、女性の口説き方がとにかく明るい!
一方、クレイグ版ボンドは、非常に落ち着いているというか、スマートなのです。女性目線でいうと、こんな口説かれ方は、「ぐっと来る」かんじです。
そんなクレイグ版ボンドも、『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』で見納め。寡黙でスマートな、ダニエル・クレイグの正統派イギリス演技をぜひ堪能してみてください。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)- 1
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