自分の性的指向や性自認は生まれ持ったもの、あるいは成長とともに変化していくものであり自分が選べるものではありません。
ですが、たまたまセクシャルマイノリティだったがために理不尽な思いをしてしまうこともあるようです。fumumu取材班は詳しく話を聞いてみました。
①性的指向を話す必要性
「世間が異性愛であることを前提としているため、自分のセクシャルマイノリティをカミングアウトする場合には、同性愛であるとか、全性愛であるとか、自身の性的指向を話す必要があります。
どういう属性の人を好きになり、性的に惹かれるか話すって、かなりデリケートなことだと思うんですよね。
生きにくいと感じてカミングアウトしようと考えた時に、自分を伝える話をするためにそういう話をしなければいけないのって辛いと思うし『同性愛の人もいるよね』とカミングアウトしなくてもいい社会になれば嬉しいです」(20代・女性)
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②法律婚や制度の問題
「同性を好きというだけで法律婚ができませんし、家族としての恩恵を受けられないことがあります。
例えば、養子縁組を組むなどすれば別かもしれませんが、大切なパートナーが緊急手術をした場合に、駆けつけることができないと考えられます。そういう制度上の問題は、『たまたま同性を好きになっただけなのになんで…』と思ってしまいますね。
そもそも、異性愛者の間でも子どもを授かるか、授からないかは選択できるものですので、なぜ同性カップルというだけで認められないのか…と感じてしまいます」(30代・女性)