カンニング竹山、自殺報道とともに伝える「相談窓口」紹介に苦悩

28日に放送された『ABEMA Prime』では、最近見られる自殺報道とセットで伝えられる「相談窓口」の紹介について紹介しました

■24時間運営しても取り切れない電話

日本で1971年に東京からはじまった「いのちの電話」は現在、全国におよそ50のセンターがあり、活動している相談員はおよそ6100人(昨年)。そして、昨年の受信件数は62万367件。

毎月2000件以上の相談電話を受けている「関西いのちの電話」では、1本の相談が2時間に及ぶこともあり、24時間休まずに電話を取り続けても、電話を取りきれない状態だといいます。

また、電話を受ける「相談員」は9カ月~2年の研修を受けたボランティアの方が多いこと、多くが寄付のみで運営されているため、運営状況もひっ迫されている実情が紹介されました。

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■カンニング竹山「やらないほうが…」

コメンテーターとして出演した、カンニング竹山さんは「相談窓口を出すことで新たな疑問も生まれてくる。極端な例かもしれないけど、そういう事案はメディアでやらないほうがいいのだろうかとか…」と、そもそもメディアで報道するべきなのか…と考えを巡らせていたようです。

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続けて「でも、全くやらないとネットなどでフェイクニュースも飛び交って余計に危ないような気もするし…」と、話題を避けることの危険性や、尺の決められたストレートニュースでの対応に答えが見つからず、模索中であることを吐露しました。


■平石アナ「今の伝えかたは、ない」

番組進行を務めるテレビ朝日アナウンサーの平石直之さんは、制作側として「取材はできる。事務局のようなところに電話して『ここは混み合っているから外そう』とか、もっと細やかにやろうと思えばできる。単純に並べて丸投げという今の伝えかたは、ないなと思っている」と、相談窓口の伝えかたを研究すべきだと持論を述べました。

また「『自殺は防げるもの』だとか『2度とないようにしましょう』とか…そういう言葉が、亡くなってしまったご家族や周りの人に与える影響も考えなくてはいけない」と、訃報の伝えかたにも言葉を選ぶべきだと力強く訴えました。

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(文/fumumu編集部・冬野 とまと

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