蔡英文総統「どの産業も決して見捨てない」 台湾ブランドの発展に意欲

蔡英文総統が中華民国(台湾)第15代総統に就任。

台湾総統府
(mj0007/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

台湾の蔡英文総統が20日、中華民国(台湾)第15台総統に就任。就任式で演説を行い、国民への感謝、及び今後の展望について語りました。


■「特別な就任式典」

蔡総統は就任演説にて、「副総統、現場にいる皆さん、テレビやパソコンの前にいる国民の皆さん、こんにちは」と挨拶。「これは中華民国史上一番特別な総統就任式典」だと話し、式典の規模や参加人数ではなく、台湾がここにたどり着くまでどれほど困難な道を歩いてきたか、その道のりが特別なのだと強調しました。

続いて新型コロナウイルスの感染防止に関わった全ての国民に感謝を述べ、防疫期間中、マスクを購入するためマナーを守りながら薬局に並んだ人々、マスクを販売したスタッフ達、そして各所に指示を送った政府機関及び専門家らに対し、不安に満ちた4か月間を共に乗り越えられたことを心から光栄に思っていること、これは台湾の「民主、団結、互いが持つ責任感」がもたらした結果であると示しています。


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■今後の展望について説明

新型コロナ対策が功を奏したことで世界中の話題となった台湾ですが、蔡総統は今後、経済の安定的な成長を保つためにも支援及び振興策の継続が不可欠だとした上で「情報、IT関連産業」「国家のサイバーセキュリティ産業」「バイオ、医療テクノロジー産業」「航空、宇宙産業への進出を考慮した軍需産業」「バイオ、再生可能エネルギー産業」そして、医療物資・日用品及び食料の国内安定供給を目指す為の「製造業」の計6つを内需ベースで賄う方針だと説明。

「政府はどの産業も決して見捨てない」とし、将来的には各産業でナショナルチームを結成し「台湾ブランド」で海外市場を開拓したいと目標を掲げています。

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