大学生が署名活動を実施 休館中の使っていない設備費の返還を求める

大学4年生の白子冬冴さんが署名活動を行なっています。

悩む女子
(bernardbodo/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大による外出自粛及び緊急事態宣言に伴い、現在、多くの大学は休講中で大学に立ち入ることができません。

しかし、設備を利用することができないにも関わらず、設備費を含む学費の負担は学生たちが求められています。

そこで、学費のうち設備費の返還を求めるべく、大学4年生の白子冬冴さんが署名活動を開始しました。


■学費を稼ぐことがままならない…

新型コロナウイルスの影響により、多くの大学生がアルバイトの勤務時間短縮や出勤停止になるなどの事態に陥っています。

「元々、シフト表では今月12日間勤務する予定だったのに、先日見たら3日まで減らされていました。こういう事態だから仕方ないけれど、お金が全然稼げないです」(大学4年生/飲食店勤務)


「若者の帰省が批判されているけれど、バイトができず生活ができない現状だから、無理もないと思います…」(大学2年生/飲食店勤務)


「私は遊園地でダンサーをしています。現在休業中なので穴埋めでバイトを探したいけれど、新型コロナウイルスが怖いし、応募が殺到しているのか、なかなか勤務先が見つからないです」(大学3年生/テーマパーク勤務)


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■使えない大学の費用は学生負担

こうした事態を受け、白子さんは「アルバイトの賃金で学費を賄っている学生も多く、このままでは今後の授業料、設備費等を支払えなくなり、結果として大学に居続けられなくなる危険性があります」と訴えかけました。

また、「通常授業を実施するために必要な教材等に加え、インターネット回線の契約、コンピュータやWebカメラ、ヘッドセットといったオンライン授業の実施に必要不可欠な機器の購入、環境構築などもすべて学生負担となっており、学生にしわ寄せが来ている現状があります」と、使っていない設備費の負担に加え、オンライン授業を実施するにあたって必要となる機材等の購入に対しても、多くの大学では学生負担になっている点を言及しました。


■設備費の返還を求める署名活動

そこで、白子さんは学費(授業料、施設設備費、実験実習費、後援会費、学会費、保険料など)の中でも、新型コロナウイルスに伴い、休館で使うことができない「施設設備費」の返還を求め、署名活動を開始しました。

集めた署名は文部科学大臣に提出するとのこと。改めて、白子さんに経緯を伺いました。

「新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令された影響で、対象地域の大学が閉館されており、大学の設備を利用できない状況になっています。


閉館期間中も大学事務局の運営、コンピュータ等のリースなど運営費用はかかっているため、設備費を全て返還するよう求めるのは難しいと思います。


オンライン授業実施にあたって学生が機材を自費で揃えていますし、本来利用できる設備が利用できない以上、一部は返還されるべきだろうと考え署名活動を始めました。


多くの学生さんやそのご家族へも呼びかけていただき、一人でも多くの方が署名活動にご協力くださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます」


利用できない期間の設備費を収めることに納得できない学生・保護者は多いようです。


☆大学生の施設設備費の返還を求める署名はコチラ

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(文/fumumu編集部・神崎なつめ

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