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お財布の中には2万円。ヒッチハイクを繰り返し、とうとう初めての東京へ!
■東京上陸!
名古屋まで乗せてくれたトラックの運転手さんは、「インターよりもここの方が車拾いやすいと思うから」と、名古屋市外地の大きな道路で私を降ろしてくれました。
朝もやの中で、まだ車もまばらにしか通っていませんでしたが、私は「東京」と書いたスケッチブックを再び掲げました。
それから、何回かヒッチハイクを繰り返し、東京にたどり着いたのは、翌日の昼ごろ。
最初の地は、新宿でした。
生まれて初めての東京。田舎とは全く違う景色。摩天楼というに相応しい高層ビルが立ち並び、見上げるとめまいがしてクラクラしました。
とりあえず、今夜の宿を決めようと思いましたが、どこに何があるのかさっぱりわかりません。
仕方ないので、通りかかったサラリーマンに「すみません、この辺に安いホテルはありませんか?」と声をかけると「駅の方にビジネスホテルがあるからそっちに行けば」と駅の方向を顎で指し、教えてくれました。
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■安宿で泥のように眠る
お財布の中には2万円しかありません。これで何日東京に居られるのか。東京のキャバクラで仕事しようかな? などと考えつつ、私は、駅に向かって歩き始めました。
そして、ホテルがいくつか立ち並ぶエリアに辿り着きました。疲れて居たので、一番最初に目に止まったホテルに入ってみました。
フロントに一泊の値段を聞くと、朝食付きで5000円くらいでした。もうこれ以上歩きたくなかったので、私は今夜の宿をそこに決めました。
そして、一旦泥のように眠り、目が覚めたのは夜の9時ごろでした。私が止まったホテルは、新宿の西口にありました。フロントで地図をもらい、有名な繁華街である歌舞伎町を目指しました。
ネオンがギラギラと輝き、見ているだけでとても綺麗でした。気分が高揚して、ワクワクしました。行くあてもなくフラフラしていたので、ナンパもされました。
比較的、害のなさそうな男性にご飯をご馳走になり、そのあとホテルに誘われるのを適当に流し、また歌舞伎町を歩いていると、キャバクラのスカウトも。
提示される時給も地元キャバクラの倍くらいの額だし(東京に出てきても、私、なんとか仕事にはありつけそうだな)と思いました。
■新宿で援助交際
そうして、歌舞伎町を歩くのに疲れ、人通りの少ないエリアで植え込みに座って道ゆく人をぼんやり眺めて居たら、ひとりのおじさんに声をかけられました。
「お姉さん、いくら?」「えーと、そういうのじゃないです」と断りましたが、「いやいや、ここにいるんだから、わかってるよ、3かな? 込み5かな?」と引き下がらないおじさん。
一旦その場を離れ、少し遠くからその場を観察してみました。どうやらそこは、有名な売春スポットのようでした。ポツンポツンと女性が立ち並び、それに男性が声をかけて交渉している様子がよくわかりました。
(危ない場所で休憩してたんだな)と、自分の無知が怖くなりましたが、同時に(さすが東京だな)と思いました。
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(文/fumumu編集部・coco)