cocoのLGBT迷子中:「男性の性欲はお金に変わる」 確信した15歳の3日間

赤い口紅を引いた瞬間、武者震い。これは、男への挑戦状。

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5時間1万円のキャバクラバイトで「男性の性欲はお金に変わる!」と確信した15歳。

年齢をごまかして潜り込んだキャバクラで私が見た3日間の景色とは…。


■未成年キャバクラ

家出を繰り返していた私が、深夜の公園で顔馴染みになっていた「サナ」に紹介されたのは、ホステスの派遣の仕事でした。

人手の足りないスナックやキャバクラがホステスを補充するために、こういった派遣を利用するのですが、大人になった今考えてみると「派遣」という業態をとっていたのは、未成年ばかりを雇っていたオーナーの知恵だったのかもしれません。

つまり、たとえ田舎といえども、未成年が働いているキャバクラだとバレるとさすがにマズい。

しかし派遣であれば、未成年ホステスがその店にいつもいるわけではないから、アシが付きにくい。

こう考えると、未成年ホステスを囲っているオーナーの事務所は犯罪の温床のように思われるかもしれませんが、事実は違いました。

女の子たちの大半は家出少女で行くあてがないからか、仕事にありつけて食事も出してもらえる事務所のオーナーになついていました。

オーナーも、ひとりひとりの女の子に深入りすることもなく、いつもニコニコしているだけで、どちらかというと女の子たちの世話はサナに一任しているように見えました。


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■赤い口紅は男への挑戦状

たった3日間ではありましたが、15歳の私が年齢をごまかして働いた、初めてのキャバクラバイトのことは、20年以上経った今でも鮮明に覚えています。

母は私が色気付くことを極端に嫌っていたので、私は幼い頃に女の子がよくやるような「お母さんの口紅をこっそり塗る」とか「マニキュアを塗る」といった経験がありませんでした。当然化粧などしたこともありません。

事務所にある化粧品を借りて、サナから教わりながらメイクをし、赤い口紅を塗った時、私はとてもドキドキしました。

「性欲むき出しで群がってくる男が気持ち悪い」と思っていましたが、その瞬間「私は今からその男たちに挑むのだ」と、感じ、武者震いしました。


■男の性欲は利用できる

社会経験もない15歳の少女が酒の席にいきなり放り込まれて、お客様を接客したところで、気の利いたことが言えるはずもありません。

しかし、男たちはサナが「この子、今日が初めてなんですー」と私を紹介すると、デレデレしながら「初めてなの?」「どうしてこんな仕事しようと思ったの?」「普段何しているの?」といろんなことを質問してきました。

どのテーブルでも、話題はむしろそれだけでよく、私はいかに男性というものが「初めて」が好きな生き物なのか、ということを学びました。

自分の好きなタイプの女の子がいると、何時間でもお金を払い、お店に居続け、私を指名し、チップまでくれる。

「男性の性欲はお金に変わる」と確信したけれど、これまで以上に男性からの性欲を身近に感じて、全身が毒されたように感じました。

それはつまり、「自分が商品になった」ということだったのだろうと思います。

それまでは、どんなに男に性欲を向けられようと、私は「商品」ではなかった。

しかし、自らの意思で水商売の世界で報酬を得た瞬間から、私は自分の性を「商品」として売り始めたのだと思います。

男の性欲は利用できる? いいえ、男の性欲にさらされて生きて行くのしかないのであれば「商品」にしてしまった方がよっぽど楽だった、ということです。

15歳の私が自分を守るためには、そうするしかなかったのです。

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(文/fumumu編集部・coco)

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