cocoのLGBT迷子中:居場所がなくて家出… 15歳でキャバクラ嬢に

家出した漂流少女がたどり着いたのは年齢をごまかして働くキャバクラ

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「性欲むき出しで群がってくる男が気持ち悪い」と、男性への嫌悪感でいっぱいだった10代。「男性の性欲をお金に変えよう!」と最初に飛び込んだのは水商売。年齢をごまかして潜り込んだキャバクラのバイトでした。


■家出。公園に寝泊まりする15歳

母親に「あんたなんか産まなきゃよかった」と言われ、学校ではいじめられ、家にも学校にも自分の居場所がなかった私は、中学時代からちょこちょこ家出をするようになっていました。

そんな時、男性にナンパされてラブホテルに行ったこともあるのは、このコラムでも以前書いた通り。

家出というより、両親が寝静まった深夜にこっそり家を抜け出していただけだったので、正確には「深夜徘徊」になると思うのですが、大人っぽい外見のおかげで補導されることもなく、家出を繰り返していろんな公園で時間を潰しているうちに、似たような境遇の少女たちと顔見知りになっていきました。

高校を中退する前、15歳の頃には深夜徘徊だけではなく、公園で寝泊まりすることも増えていました。

地元に新しくできたばかりの公園のトイレに、鍵のかかってない掃除用具置き場があり、そこには段ボールもあったのです。それは、寒さをしのぎ、寝るのには充分でした。


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■漂流少女の仲間たち

家出をして公園に寝泊まりしていると、ある日、深夜の公園でよく見かけていた女の子から声をかけられました。

「行くとこないの?」と言われ、どう答えようか迷いましたが、そろそろ本格的に家出をしたかった私は「…うん」と答えてみました。

私に声をかけてくれた女の子がかわいかったというのも、警戒心を持たなかった理由のひとつです。私より2歳年上の「サナ」は、キャバクラで働きながらオーナーの家に住んでいると話してくれました。

「他にも何人かいるから大丈夫だよ、おいで」と言われ、彼女に連れられて行った先は、とあるマンションの一室。そこには、4、5人の少女がいて、コンビニで売っている冷凍ピラフをレンジで温めて食べていました。

サナちゃんが私に、「これ、何枚かあるから大丈夫」と、こっそり耳打ちして、保険証のコピーをくれました。


■保険証のコピーで入店

「オーナー」と呼ばれる小太りの中年男性が部屋に戻ってきました。ニコニコしていて、肌が白くて、人の良さそうな笑顔を浮かべていたので、私はすっかり安心しました。

オーナーは「バイト希望の子だよね? 身分証あるかな?」と、私の手から保険証のコピーを受け取りました。そこに書いてある住所と名前を使い、面接用紙に必要事項を記入していきます。

本当は15歳なのに、18歳ということになった私は、そのまますんなりキャバクラで採用が決定してしまいました。その夜から早速、キャバクラデビューです。

私は生まれて初めてスーツを着て、男性にお酌をし、ライターでタバコに火をつけるという経験をしました。

サナちゃんが教育係として同じテーブルについてくれ、お客さんにも15歳とバレることなく指名ももらい、会話もそれなりに弾み、あっという間の5時間で1万円の報酬を得ました。

とはいえ、やはり世間知らずの15歳。大人と会話するのに精神的にかなり消耗し、キャバクラバイトは3日で飛びました。

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(文/fumumu編集部・coco)

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