「性のイメージを新たなものに」入社のきっかけをTENGA社員に聞いた <後編>

TENGA広報が、TENGA社員にインタビュー! 「性を表通りに」とは…?

性なるガールズサロン

TENGAの社員たちに「入社のきっかけ」・「あなたにとっての『性を表通りにとは』」についてインタビューを行う本企画。

前編「母が語る性はダメ? 入社のきっかけをTENGA社員に聞いた」では、2名の社員に話を聞きました。

そして今回インタビュー【後編】では、さらにもう2名の社員にインタビューを実施。

意外な入社の理由や性との向き合い方まで、たっぷりと探ってきました!


■保健のテストで学年一位に

1人目は、お客様からのお問い合わせなどを担当している吉良さんにお話を伺いました。

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(2019年入社 WEBサービス部 吉良うたみ)

ーーどうしてTENGAに入社したんですか?

「小さい頃から自分の体や性についての関心が強く、高校生になっても生物や保健体育の授業が好きでよく勉強していました。ただ、興味があっても、性に関する知識にアプローチしようとすると絶たれるということも経験していてもいて…。

中学のときに放送されていた『14才の母』(※中学生が妊娠・出産する様子を描いたドラマ)というドラマは、母から見ることを止められていました。ただ止められる以前に、実は小説版では読んでいて内容も知っていたので、『どうして止められるんだろう』と思っていました。

さらに、高校で性教育のテストで学年一位をとったときに、『性教育分野に詳しい=変態』みたいないじりをされたこともあり、そういう風に言われてしまうことにモヤモヤする経験もしました」

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「その後美術系の専門学校に通い、課題作品として『四十八手をモチーフにしたカルタ』を作ったときに、一般の方も参加できる展示会投票で一位をいただいたんです。これを機に、『(性に関するモノでも)見せ方によって受け手側の感覚も変わってくるんだ』と強く思うようになりました。

関連記事:母が語る性はダメ?入社のきっかけをTENGA社員に聞いた <前編>

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■私らしさ」を尊重しあえる世の中に

こういった経験から『世の中の性に対するイメージを新たな視点で変えていきたい』と考えるようになり、『最終的にはTENGAに入社する』といった目標を達成するために、それまでの準備期間として新社会人生活を送っていました。

その後いろいろな方とのご縁がありまして、TENGAに入ることになりました」

ーーあなたにとって「性を表通りに」とは?

「『性』という言葉を使ってはいますが、この言葉の意味は、『個々人の個性を受け入れ合う世の中のこと』だと個人的には思っています。

実は幼少期から女の子らしい格好が好きではなかったんです。ピンクよりも青、スカートよりはパンツみたいな…。親からは『女の子らしくしなさい』と言われることもありましたが、それはどういうことなんだろうとモヤモヤとしていましたね。

例えば洋服という観点で見たときに、私は流行りものではなく自分好みな格好をしているのですが、周りからは『男性受けがいい洋服をもう少し着てみたらどう?』『刈り上げとかいかつすぎじゃない? 彼氏できても続けるの?』などのお声をいただくこともあります。

私が『女の子らしい格好』が苦手なことを公言しているわけではないので、相手にとっては好意あってのアドバイスだと思ってはおりますが、『男性のために女性らしくいる』といったイメージがみんな強いんだな、と感じました。

様々なものへの理由が『男の人のため』とか『誰かのため』と紐付けされるのではなく、『その人自身のため』であることを自然と受け入れあえる世の中になっていくといいなと思います。

TENGAに入って色々な活動を見る中で、当たり前に『私らしさ』『あなたらしさ』を尊重しあえる世の中になるというのが、『性を表通りに』という意味なのではないかと考えています」

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前編・後編と計3名のTENGAに勤める女性社員の皆さんに、それぞれお話を聞いてみました。

さらに、自身の経験をきっかけにではなく、「TENGAを支える前向きな人たちと働きたいと思った」という理由から入社をしたという男性社員にも話を聞いてみました。

ーーどうしてTENGAに入社したんですか?

「もともと働き方や働く場所にはこだわりはなく、自分が成長できるような働き方ができればと考えていました。その中でTENGAは、創業から15年でここまで大きくなった会社でしたので、他にない成長性のある会社で、これまで自分がやってきた仕事を活かせるかなと思ったのが入社のきっかけです」

ーーあなたにとって「性を表通りに」とは?

「この言葉自体はTENGAを端的に表している言葉だなと思っています。社会の価値観そのものを変えようとする結構チャレンジングな言葉なのに、TENGAはそれを掲げても違和感がない会社だと感じています。

私は発信する立場ではないので、言葉に対する距離感はもしかしたら他の社員たちと違うのかもしれないけれど、私自身前向きに働けていると思いますし、何より『性を表通りに』を実現しようとする人たちといると元気がもらえます」


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■「性」との向き合い方は人それぞれ

今回のインタビューで、今まで知らなかった社員たちの想いやバックボーンを知ることができました。

実はこの連載で「社員インタビュー」を企画した理由は、「性に対して詳しくても詳しくなくても、好きでも嫌いでも、正解なんてないんだ」ということを伝えたかったからでした。

冒頭でも書きましたが、「TENGAに勤めている」と話すと、「じゃあ性に対してすごく積極的な人たちなんだね」と言われることが多いのですが、実際は全然そんなことはなく、共通項がある人もいれば全く違う理由から入社した方もたくさんいます。

(ちなみに私は幼少期も、のほほんと生きてきたので、TENGAに入るまでジェンダーについて考えたこともありませんでした)

この連載を読んでくださっている方の中にも、きっといろんな考えの方がいらっしゃると思いますが、決して正解は一つではないし、逆に不正解もないと思います。

「性に対してまだオープンになれない…」という方も「積極的に発信できるよ!」という方も、それぞれの考えや立場の違いを理解しあい、受け入れられるような世の中になればいいな…なんてことを思いながら、私たちは今日もまた、性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていくために奮闘しています。

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(文/fumumu編集部・iroha広報

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