cocoのLGBT迷子中:手を繋ぎたい… けど無理!

大好きな女の子と手を繋ぎたい、けど無理!

cocoのLGBT迷子中キャッチ

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初恋の相手いずみちゃんをラブホテルに連れ出し、同じ布団で寝ることに成功した前回。しかし、何もできないまま、うっかり本気のお昼寝をしてしまいました。


■夕方4時のシンデレラ

「cocoちゃん、cocoちゃん」 いずみちゃんの、どちららというとダミ声に近いハスキーな声が聞こえてきました。ハッと目を覚ますと、帰る準備を整えたいずみちゃんが目の前に立っていました。

「もう4時だから帰る」と言われ、慌てて飛び起きましたが、さっきまで、ぬくぬくとお布団に入って夢見心地でいたため、頭と気持ちが現実についていけません。

「あ、うん、わかった、ごめんね、寝ちゃって」とかなんとか慌てて言いながら(そうだ、せっかくいずみちゃんと一緒の布団に入れたのに、気持ちよくて寝入ってしまったんだ…)と、頭の中で状況を整理しながら、フロントに電話し、部屋を出ます。

何も言わないいずみちゃんに、何を話しかけたらよいか分からず、なんとなく気まずくて、彼女の顔を見れないまま、エレベーターの「降」ボタンを押し、彼女を先にエレベーターに乗せました。

(いずみちゃんが「ラブホテルに行きたい」と言ったから連れて来たけれども、もしかして、ラブホテル、思ってたより面白くなかったのかな…)(うっかり寝ちゃったけど、もっと何か、気を利かせて話したりしたら良かったのかな)

私の頭の中には、反省しかありませんでした。


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■もう一度ラブホテル

いずみちゃんとラブホテルに行けたまでは良かったものの、キスはおろか手を繋ぐことさえできず、彼女から「楽しかった」とも「また行きたい」とも言われなかったので、デートは大失敗だったと落ち込みました。

3日と空けず手紙を送っていたけれど、大好きな女の子を喜ばせることができなかった自分が情けなくて、もはや何を書いて良いかすら分からなくなっていました。

自分から手紙を書くこともできず、悶々とする日々。

でも、だからといって一緒にラブホテルに行って、何をどうするのが正解だったのかも皆目見当がつきません。(いずみちゃんは、私のこと、どう思っているんだろう…)眠れない夜が続きました。

しかし、1ヶ月後。いずみちゃんから届いた手紙には「またラブホテルに行きたいな」と書かれていたのでした。

(え、また行ってもいいの!?)一気にテンションがあがる私。天にも昇る気持ちとはこういうものか、と痛感しました。


■手を繋ぎたい! けど、無理!

前回のラブホテルを、いずみちゃんがどう思ったのかは分からないけれど、(「もう一度行きたい」ということは気に入ったということだろう)とポジティブに考えることにしました。

それからは、「ラブホテルでお昼寝をする」というのがお決まりになり、毎週のように彼女をラブホテルに連れ出しては、共にお昼寝をする日々を重ねました。

お風呂に入ったり、カラオケを歌ったり、いずみちゃんがマイペースに好き勝手ホテルで過ごすのを、ただひたすらに見守る私。一緒にお風呂に入ることもなければ、カラオケを交互に歌うこともない。

ホテルの客室のなかで、私は空気となり、親から離れて自由に過ごすいずみちゃんを愛でることができるだけで幸せでした。

一緒の布団に入ることも当たり前になり、45センチだった距離を少しづつ少しづつ縮め、手が触れるか触れないかの距離まで近づけるようになっていました。

手を繋ぎたい…触れたいけど触れられない。ドキドキしっぱなしで全然眠れないよ!!

隣で眠るいずみちゃんの吐息を聞きながら、鼻血が出そうになるのをこらえる日々。結局、最後まで手を繋ぐことはなかったけれども、それでも幸せだったなぁ…。

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(文/fumumu編集部・coco)

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